ドイツのカヌースラローム屋内練習場

現在世界最高峰の一角を担っているドイツチーム。
さすがのヨーロッパはナウティックなスポーツへの姿勢が違い過ぎることを感じてしまうかもしれません。

並列でランが取れる広い川幅のスペースは左右対称で、どちら側も弱点となることなく練習を行う事が出来るのは理想的です。
その為、レース的な練習ができることは、走破タイムの違いを知るだけでなく、気持ちを焦らせたりしての操作ミスなどフィジカル面までトレーニングすることができるのです。
例え本番でゲートタッチをしても焦らずに取り戻そうとしない心構え。
日本のとある選手の様にゲートが上手くいかないとレースを捨ててしまうスポーツマンシップの欠如などを乗り越えられるかもしれません。

場所はスラロームワールドカップも行われる場所のＫｒａｋｏｗのインドア。これは、ナウティックスポーツのエデュケーションがしっかり行われていることも指しています。
日本の様に、一部の人例えば自分の子供だけに競技テクニックを教えるようなことで、大した力でなくても、技術を知らない選手よりは上となり全国大会へ出たりと、一子相伝のようなものはカヌー教育ではありません。残念ですが現状です。

＝コラム＝
日本では、発展途上の競技も芸術科目も海外へ出るしか道が無い。
本当のカヌー選手になりたいのなら、ヨーロッパのクラブに入るしかないでしょう。
各地にありえないほどクラブチームがあり、その国の連盟のＷＥＢにあなたの町の近くのクラブを紹介してくれていますので、それが普及という対応になります。
日本の連盟のひどさは、あなたが、近くの町のクラブを紹介してほしいとメールすればわかることでしょう。
行政から多大な競技普及のための予算組をした金額を支払ってもらっているにもかかわらず、何もしていないのです。
はっきりいって、できないのなら、こちらに運営委託してもらってもいいぐらいに思っている。

＝ポールも下げられない河川法＝
日本も河岸工事を計画的にやった方がいい。
たんにコンクリで固めるよりも、河川利用者を考えた設計をしてほしいものです。
日本では河川法があり、河原への設備は行政の許可が必要なため、例えばスラロームのポールを川沿いの木からぶら下げるだけでも許可が無いと違法になってしまいます。

＝未来に施設は残るのか？＝
オリンピックを日本で行うなら、各地でこのような屋内施設などを増設したコース設備を作った方が良いのです。東京都のスラロームオリンピック競技場に６０億円以上の予算をつぎ込んでも、不良債権で１０年後に無くなっているよりもはるかに素敵な事だと思いますが・・・。連盟は１０年以上練習コースとして葛西競技場を使えると本気で思っているのでしょうか？
オリンピックを過ぎれば連盟の予算は１/５ぐらいになり、葛西に作ったスラローム競技場は維持費がその５倍かかるのに、民間利用で例えラフトをしても夏場だけの運営でペイできるアトラクションになるはずがない。
そろそろ、オリンピックに向けた新設競技場等への第２回の会議があり、各スポーツ連盟からの意見を聞くことになりますが、この後結果が分かります。