オーストリアとキューバ　WC2でダブルゴールド

ロシアで開催されたカヌー・スプリント・ワールドカップ第2戦で、オーストリアとキューバがダブルゴールドを獲得する快挙が起きました。
２０２１年5月２２日土曜日までにロシア国バルナウルで開催されたICFカヌースプリントワールドカップでは、キューバとオーストリアが金メダルを獲得したほか、ノルウェー、チェコ、中国、リトアニア、ロシアが優勝しました。
4日目のライブストリームは一番下に貼ってあります。5月23日14時半ごろ始まります。

オリンピックのシートはもはやカヌー先進国だけのものではない

近年、ほんの数年で世界で活躍する選手が増えているのも、正しいカヌー教育の普及からスタートしているもので、探り探り漕いでいる国では今後も活躍できることはないことを示しています。
東京を目指す数名の選手は、1年以上にわたる準備の遅れやイベントの中止を乗り越えて、国際的なレースに参加するという貴重な機会を得ました。多くの選手は、オリンピックまでに次のイベントがないのにもかかわらず、コンディションが落ちづらい状況のプログラムを持っていることも容易に想像ができます。。

オーストリア国

アナ・ロクサーナ・レハシ選手とヴィクトリア・シュワルツ選手
今月初めにオリンピックのK2 500のシートを確保したばかりでしたが、土曜日のワールドカップで金メダルを獲得しました。
レハシ選手「私にとって2回目のオリンピックとなる東京オリンピックにヴィッキーと一緒にK2に出場するのは初めてです。彼女は私の親友なので、オリンピックでレースをするのが待ち遠しいです。予選の前に出場枠を獲得できるとはまったく思っていなかったので、とても安心しましたし、リラックスできました。東京では何が起こるかわからないので、今はただK2を向上させることに専念しています。」

シュワルツ選手は、3年間国際大会に出場していなかったにもかかわらず、女子K1 200で金メダルを獲得し、二重の喜びを味わいました。
「ここバルナウルでレースができたこと、そしてこのような素晴らしい観客が集まってくれたことは、とても素晴らしいことでした。
とても寒くて、保温用のクリームを使って体を温めなければなりませんでした。」

キューバ国

バルナウルで行われた女子C1 200と男子C1 1000で見事な勝利を収め、東京オリンピックのカヌー競技において伏兵の存在をアピールしてきました。
19歳のヤリスレイディス・シリロ・デュボイ選手は、東京オリンピックで女子カヌーがデビューする際に歴史に名を刻むことになりますが、C1 200で強い勝利を収め、メダル獲得の可能性があることを示しました。2019年の世界ジュニア銀メダリストである彼女は、先週セゲドで開催されたICFワールドカップでも銀メダルを獲得しており、現在の世界チャンピオンであるアメリカのネビン・ハリソンにも負けていません。

ホセ・ラモン・ペリエ・コルドバは2019年のICFジュニア世界C1 1000のタイトルを獲得しており、20歳ながら土曜日に同じ距離で圧倒的な勝利を収め、堅実なオリンピックデビューに向けて順調であることを示しました。

リトアニア国

男子K1 200でリトアニアのオリンピック出場枠を獲得してから24時間後、ミンダウガス・マルドナイス選手30歳は土曜日のワールドカップで金メダルを獲得し、そこまでのレースにおいてチームメイトのアルトゥーラス・セジャを破り、ようやく東京へのチケットを祝うことができました。

マルドナイス選手「たくさんの感情があり、たくさんの人が母国のためにチケットを獲得したことを祝福してくれたので、精神的にとても辛かったです。あまりにも多くの人が祝福してくれたので、返事ができませんでした。感情を整理する必要があり、喜びすぎてもいけないし、悲しみすぎてもいけないし、感情を安定させる必要があったので、ソーシャルメディアはすべて無視することにしていました。」

中国

ドン・チャン選手は、金曜日の男子K1 1000でオリンピックの切符を手にし、土曜日のワールドカップでも金メダルを獲得しました。
張選手は15歳でパドリングを始め今大会で優勝した。
「今回の優勝は、中国男子チームにとって、オリンピックに向けての最後のピースとなりました。これで、中国に与えられていた男子の出場枠をすべて獲得したことになり、国にとって非常に誇らしい瞬間となりました」

オリンピック出場シートの対象外のレース状況

ロシア国

ザハール・ペトロフ選手とキリル・ロマノフ選手が男子C2 500で優勝。

チェコ国

ヤクブ・ザヴレル選手が男子K1 500で優勝。
「昨年は200mのトレーニングをしていて、今回は久しぶりの500mだったので大変でした。去年は200mのトレーニングをしていて、今回は久しぶりの500mだったので大変でした。向かい風のせいでレースがかなり長くなり、かなり痛かったです。」

ノルウェー国

マリア・ビリク選手21歳は先週のセゲドでのK1 1000ワールドカップ第1戦の金メダルに続き、第2戦の土曜日の厳しいレースコンディションの中で金メダルを獲得し連勝と絶好調です。
「1000mはいつもとても難しく、最後の部分では自分との戦いになります。昨日のオリンピック予選の後、今日は少し疲れを感じました。1000メートルのレースのやり方は毎回学んでいます。たまに間違ったことをしてしまうこともありますが、それはそれで勉強になりますからね。」

2021 ICF Canoe-Kayak Sprint World Cup Barnaul Russia / Day 4: Finals

東京オリンピックの開催は確実

多くの国でジュニアからシニアで大活躍する選手が続出しています。カヌー競技はオリンピックを頂点として考えられているものですので、今回の大会でも世界がそれに向かって最上のプログラムを行っていることを見せてくれました。
東京オリンピックは開催されることは決定しています。多くの人が集まるこのワールドカップのイベントが可能なことで、東京オリンピックの開催に問題がないことを示しているといえるでしょう。ジェノサイド認定された国の参加を認めるのか否かは今後問題の中心となりえることです。