東京都が昨年末アンケートを行い今年初めに発表された調査データ。カヌー関係などについてどのように都民は思っているのでしょうか?
カヌー競技は、スプリントとスラロームなのですが、その違いを知っている人は、それほどいないのが現状です。そのような状況でカヌーを見たい人はいるのでしょうか。
東京都全体からアンケートを行っているので、奥多摩などのカヌープレイゾーンも入っているので、結構期待が持てそうです。アンケートは18歳以上~70歳以上まで、男女ともに行われています。
オリンピックの情報を何から知りますか?
TV 94.3%
新聞44.9%
CM33.3%
ほとんどがTVを見ている人ということになります。
ちなみにホームページで知る人は11.6%です。
SNSは14.2%。
カヌーは知っている?
水上競技だと
カヌー 75.8%
サーフィン 58.5%
ボート 70.5%
セーリング 50.2%
直接見てみたい競技
競技場観戦から自宅のTVやネット配信まで、見てみたいと思った人の、見たい種目です。
1位 水泳 関連競技全体 65%
2位 陸上 64%
3位 体操、 54.4%
4位 柔道 49.9%。
いくつか競技がありながら、ナウティックスポーツ(水上関連競技)では、
サーフィン 10.5%
カヌー 7.7%
ボート 6.5%
何の媒体で見たい?
TV、ラジオ、ネット 69.5%
競技場 42.1%
パブリックビューイング 9.3%
見たいと思わない 7.5%
競技場でなぜ見ない?
行くのが難しい 39.2%
観戦には費用がかかる 23.9%
実況や解説を聞きたい 12.6%
会場不明 8.1%
調査結果の概要です
カヌーが知られたのは・・・。
カヌーがオリンピック競技であることが知られたのは、RIOオリンピックでの羽根田選手の銅メダル獲得。それまでは、誰も知らないに等しい状況だったわけです。
数年前にオリンピックから外される競技ワースト5にカヌーは残りました。しかし、オリンピックの興業衰退とともに、今まで入らなかったスポーツが入ることになり、カヌーはほぼ安全圏に入ったと言えるかも知れません。
でも、安心できません。
新興スポーツ競技の人気が上がれば、人気の無い競技は外されていく。人気があっても野球のように政治で外されることもあるわけです。
オリンピックのファンはTVを見る人という結果が出ました。
つまり、現状でTVを見ているのはシルバー世代か、主婦、子供ぐらい。
オリンピックの情報統制が厳しくなった前回から、ネット拡散もなくなることになり、ブログ記事の激減、SNS著作権拡散不可など、ますます衰退するでしょう。
その時に、カヌーが競技として生き残るためには、世界選手権で勝つことしかないわけです。
強い競技は支援が多く、弱い競技は、コアなファンしかいない。
しかし、マイナー競技過ぎては,いくら強くても、誰にも知られる情報の拡散を、広告主体のメディアでは広まらないわけです。(一般的に興味があるものは、沢山の人が見てくれるから、見てくれないものは、紙面や時間の無駄と考えられてしまうわけです。)
競技として成立し続けるために、日本カヌー連盟は未来の展望が必要なわけですが、それについて、なにも公示されていません。
つまり、その場しのぎで汁をすってるじじい達でしかない。
彼らに、未来を任せられるのでしょうか?
学校卒業したら,競技は関わらない人が多いのがカヌー関係。
JCFなら生涯スポーツの展望ぐらいはしようよ!。
パラリンピックのアンケート結果もありましたが、あまりにも悲惨すぎて書かないことにしました。
アンケート全部を見たい人はこちら
オリンピック・パラリンピック開催、障害者スポーツに関する世論調査
東 京 都 生 活 文 化 局 広報広聴部都民の声課調査担当
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/01/30/documents/01.pdf
==追記==
五輪医療スタッフ無報酬要請発表
2018年10月15日ニュース。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は、オリンピック大会中に競技会場などで活動する責任者以外の医師、看護師らの医療スタッフに、一部を除いて組織委が報酬を支払わない方針を明らかにした。
大学病院などの医療機関や、地域の医師会などの関係団体に協力を求め、要員の確保に努めるとのこと。
ボランティアがブラックという、若者の情報拡散により、医療関係者も無報酬ボランティアのターゲットになった。
東京オリンピックを語れば、「何でも無報酬が許される」としたなら、行政の憲法違反となる要素が強くなっていく。
どうなるのだろう。