一般の人が競技を知らないのは当然で、その分安易に頭をよぎった事を言う人が多い。しかし漕艇やカヌーカヤックの競技者は葛西や海の森で競技を行うことは「不適切」という。
知識の差が大きく意見を２分してしまうのはなぜなのか。
それについて、一般の人の質問について考えてみます。
Q.カヌースプリントや漕艇レガッタに、なぜ海の森は不適切なのか？
カヌー競技や漕艇は日本独自の競技ではありません。
国際的に海外勢の力関係がかなり違います。
競技はその各国や各選手達のプライドと真摯な競技に対する姿勢を反映しなくてはなりません。
コースの環境がフェアで突発的な自然にたいしては、運と言うものに解釈されますが、設計し提示されたものが元からフェアではないものは、それらを反映することができないものであるからです。
競技に対する侮辱なのです。
・国際連盟の施設場所の懸念
海の森は国際連盟の視察により大きな懸念が示されています。行政担当者は工事で何とかなると説明していますが、大会後一時的な対応をしただけで上手く行けばよいのですが、自然とはそういうものではなく、フェアに行う事が難しかった場合に、日本は最悪だ というレッテルが定着します。
信用を守るのが日本人 そのイメージをスポーツでは信用できない施設を提供する国となった場合に、国際大会を誘致するのは、未来永劫ほぼ無理となります。
問題は風や、風に対する波、風による水面状況の位置的アンフェアなど、競技を行う場ではない。
・スポーツ施設の国際的信用
つまり、オリンピックが終わったとしても、その後開催された大会で信用を落とせば終わりなのです。
それは、莫大な維持費がかかるような場所に作っているからなのです。
終わったら終わり、公共物として競技場から、違う施設への変更などに予算が割り振る必要性を国民や都民から税金の使い道として問われた時に、利用価値を見いだせないこの施設は閉鎖となるのです。
・間違ったアプローチに悩む日本のオリンピック関係者達
これはレガシーという名目の設定を、オリンピック誘導関係している利権者達が、国民が納得するようなワードを考えたときに採用しましたが、今となって、レガシーを重点的に行う事は、未来への大きな負担を強いられることに負けそうになっているのが現状です。
世の中の人達は、スポーツを国民がしやすいように施設を作るこれがレガシーと思って、行政などにプレッシャーをもたらしているのがわかったからです。
・レガシーとして、競技関係者の利便を無視した位置
スポーツには適材適所というものがあります。
大学や会社の寮などの施設自体の新規建設にたいして投資価値のない場所で、国際競技に合わない場所で練習する必要性を全く感じない。そしてアンケートでも利用しない競技関係者の意見がほとんどであった。
Q.海用に用具を変えたらいいのでは？
これは、スポーツで環境により用具を変えることはそのスポーツの規則によって認められていない。
用具は全ての国が同じようにフェアに使う事が出来ることを決められているからです。
競技が、東京のおかしな施設だけの為に用具などの規則変更を行う事、これもまた、侮辱でしかありません。
Q.彩湖はどうなのか？
彩湖への競技場移転の話は良く耳にしますが、今の戸田の市長の能力だけでは荷が重すぎます。
彩湖は国際レース用の競技施設エリアを取るにはサイズが足りないため、河岸工事を行う必要があります。元から荒川の分岐の立地した湖であるために、これありきの周辺の地区開発が行われています。河川関連法律が市民安全の為のものでこの土地で開催することは１００％無理といえる。
新設できる交通インフラが難しい。周辺住民への期間中の人混み、騒音など、治安に関するものなどは行政でも対応できそうで、それは開催期間が１週間ない一時的なものだからです。
しかし、もはや土地代も高く田んぼの真ん中の戸田の街では無くなってしまったのです。インフラ整備のための土地収用だけで数千億円単位になってくるでしょう。
しかし、彩湖である必要はなく、関東で行う必要もありません。
IOCへのプレゼンでは新施設ですが、問題がある施設で行われるよりもフェアな施設で行われる方が重要なのです。
国内にレースが行える場所もいくつかあり、地方活性化を国が訴えるならば、オリンピックを東京だけのものだと言うエゴをつぶし、日本のものだという意識で国内総協力こそが、大会を盛り上げるだけでなく、歴史的な位置つけから地方を再建に繋がるものだとおもう。
Q.東京の都市計画失敗の埋め合わせなのか？
東京湾沿いに、新しい都市と言う構想の時点で無理がある。
東京の住民との位置関係から考えれば、最初から無理だったが、政治により強行された。
おかしな利権政治家の餌食となっただけ。
それを、何とかするために、スポーツ施設を利用することで、作った土地を活用し税につなげたい、税負担を減らしたい。スポーツありきではなく、スポーツを利用しているだけと言う事は誰にもわかること。
Q東京湾はきれいになったのか？
ゴミの埋め立てとガス抜きで相当な年月がたった。以前近代産業への転換期に東京湾はヘドロの海と化していた。現在は臭いだけの海と軽くなった。
お台場もそうだが、夏場は臭い。
東京湾できれいなのは、三浦あたりまで行ったところで、湾岸コンビナートが無くなるような場所。
水質検査はブラジルとは比較にならない程よいのは、近代国家だからですが、簡単に環境は変わる。
Q国際競技場の条件の原則はフェア
与えられた競技場で、やれ！は、視点自体おかしく、本末転倒が分かっておらず頭がおかしい。
マンガの演出のバトルでこの状況下はお互い同じ～。
現実との差がわからないのは大人としては恥ずかしい。
競技の為の施設である。
Q.どこでやるのがベストなのか？
これこそが、国内総コンペの意味なのです。
各地がフェアで素晴らしい競技が行える施設をプレゼンし、決めることで本当に良い場所誰もが納得できる場所となったはずなのです。
が、
一般の意見の募集は見せ掛けで、まさに出来レース。東京は利権を手放さない事だけに執着し、それが原動力となって計画が進んでいるために、競技関係者たち誰の意見も取り入れていない。
暴走列車状態は、戦争を始めそうな中国と同じ様そうを呈しています。
まとめ
対策は？
競技関係者のデモが必要で、ここでやっても我々は大会後利用しない宣言を連盟はまとめて発信するべきなのです。
・競技を愛している人たちを、がっかりさせるような未来を作るべきではない。
・そして新たに競技ファンが増えない、デメリットばかりの施設を作る意味がない。
・競技とは別に、海の森は、カジノ構想の土地に利用したらよい。
