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2015ワールドカップ最終戦 フランス・ポー結果

スラローム
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カヌー・カヤック・スラローム・ワールドカップイベント最終レース第5戦はフランスのポーで2015年8月14日~16日にかけて行われました。
このバッサン(スラロームのコース)はかなりハードなコースで、その上、今大会は設定がきつく、コース攻略にかなりのハイパワーが必要とされる流水でした。

今回の決勝結果を見ても、流水レベルについてちょっとやり過ぎちゃったかな?感はあります。それと言うのもトニーエスタンゲ招待イベントも含め、フランスの2015,2016,2017と立て続けにイベントが決まった結果、すごいコースをアピールするために水門開けすぎちゃった関係者の意気込みが伝わってきます。

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そうなると、選手もオリンピックや国際スポーツへの参加政策などで来たが、ドアを開けられないゲートがいくつもあり、何しに来ているんだと観客もひいてしまう選手も結構でていますが、いつも以上に増えてしまっており、眉をひそめる観客もいました。
しかし、トップランナーのランは素晴らしく、それだけに秀でたワールドカップの選手というすごさが伝わってきます。
今回はバッサンと言うよりも、サーキットのようなスピード感あふれるポイントも見どころでした。

■スピードコースを全面に押し出した。
近年のトレンドはディプクリークのようなスタイルのコースですが、このポーの改良もさらに端的なのに、設定が素晴らしく、例えばスタンディングウェーブを完全に区間で作り出しているが、セイフティーゾーンを並列してあり、安全だけど、エキサイティングな観客に見せるスタイルと、競技者への挑戦と、競技者のそれを乗りこなすという気持ちを上手く融合させているように感じます。
その中には、観客にが気が付かないコースの罠があり、選手が時たまはまってしまう事で気が付かされ、観客のエモーションを引き出す設計も盛り込まれていると私は感じました。

ディープクリークとの違いはリズムの構成がゾーンによって分かれていない事です。あくまで高速コースを意識しているためにカレントの尾根は高く、しかし水量のパワーを減らすために水のエスケープゾーンが多く作られている。そのエスケープゾーンは利用されていない事は、リズムの変化の無い高速コースに設定したと明白にわかるポイントです。もう一つはカヤックとカヌーのタイム差がほとんどない。これは緩流でのパドリングの差は大きく出るものですが、その区間が短い事がタイム差が出ない原因となっています。しかし、女性の場合には流れを有効に使うには、早く強い流れをコントロールする必要があるのにも拘らず、できずにパワー不足として謙虚に表れてしまいます。


・アップゲートの設定は難しい 6つのアップゲートを解説
5番はエディだが、カレントから近く、またアプローチの仕方で、波を連れてきてしまう。それが時間差で自分のボートを押してしまうために、ぴっちり決めたターンポジションに影響が出てしまう。フェリーで入るのが影響が少ないように思える。

8番はカレントとエディの大きな段差を超えた小さなエディ。難しいのはカーブのカレントのトラベルゼの内側にゲートが切られている。7番をハーフスピンでアプローチしてこれもフェリーでのトラベルゼ、そのままスピードをつけてエディラインを突き抜ける。エディ自体は小さいのでループは速い。ブレイクアウトはシュートのTongueを利用すれば高速でカレントに戻れる。9番がカレントの尾根の向こう側にあるので、速めにトラジェを作っておく必要がある。

11番は右カーブしたカレントから高いシュートを降りた左側、右リーンをかけてカーブのカレントからシュートへ、ストッパーを突き抜ける直前にゲート側に素早くリーンを切り替えながら、軽くラダーをいれてゲートへのアプローチラインに入ったらターンし、ストッパーに乗ってトラベルゼし12番へ。12番へはオーソドックスなスタイルだが抜け方はCWスピンしブレイクインへつなげる。wc5 finalgate - 2015ワールドカップ最終戦 フランス・ポー結果

16番はシュート後の岩裏のエディ流れが両側にあり挟まれているので、カレントから大きく流されない。ピンポイントなターンを要求される。

19番カレントからの長いTongueを降りたストッパーを利用して、大きなエディにカレントから離れて設置されたゲートに漕いでゆく。最後に残されたパワーはタイムを詰めるために消費されてしまう。ゲート自体にカレントからの小さな波状波が寄せており、影響を受ける。

24番、最後のゲートはアップゲート、スタガーゾーンで素早くいきたいのにディアゴナルストッパーが邪魔をする。ハードにパドリングし、右エディのアップゲートの緩流面でのターン。


ゲート設定はコンボも含む構成もされていました。この区間は何を求めているのかのテーマを選手が理解していないと、決勝にはまず進めないでしょう。ダブル、トリプルのコンボとラン。
その答えを見つけた選手が決勝へのドアを開くのです。
ただ単に荒れたストリームの上でパドリングしていては、それなりのランしかできず、選手自体も楽しみよりも、ハードさだけを感じてしまうかもしれません。

日本の選手も素晴らしいランをしていました、残念ながら決勝へ進めませんでしたが、また来年のワールドカップで良い成績が出せることをお祈りいたします。


決勝結果
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カヤック1人乗り男子 K1Mの決勝結果


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