ICF競技のイベントで昨年もひそかに?行われたボータークロスboatercrossとはどのような競技なのでしょう。
ワールドカップのスラローマーが参加した面白イベントのルールの説明をします。
以前、これに似たワイルドウォーターでのマッチレースのエクストリームスラロームレースを紹介しましたが、これはそれに似ています。
複数の人達が同時に漕ぎ早い人が勝ちと言うレースなのですが、レースの途中に縦長のバルーンが設置されており、それに書かれた矢印の方向からバルーンを通過して進んでいくことになります。
1レースは4名
まずスタートが落下してからの着水し漕ぎ始めるというものです。
名前が呼ばれ、全員の準備が確認されて、シグナルが赤から青に変わりスタートとなります。
全員川にボートに乗ったまま飛び込みます。
そして、川を下って行くのです。同時に走り出すので、ぶつかり合ってしまいます。
ここにもルールがあります。ぶつかってしまうのですが、意図的な有害な接触、相手を引っ張ったり、相手を邪魔したりする妨害と判定された場合はペナルティとなります。
ボートのサイズは2m75cmよりも短いプラスチック系のリバーボート・クリークボートなど(ホワイトウォーター用)を使用しなければなりません。
ヘルメット・PFD着用義務ペナルティ有。
コースにはいくつかのバルーンが設置されています。
競技者はこれに触れても良いですが、通過方向どおりに進まなければなりません。
青は川下方向に進み、赤は川上方向にさかのぼりながらこの周りをぐるっと回ります。
青バルーン:矢印の書かれているものは矢印方向から進む。書かれていない2本平行においてあるのはフィニッシュゲート扱い。
もうひとつ特徴的なものは、こちら
この横断幕が掲げられている場所では360デグリーエスキモーターン(ロール)をする必要があります。
(わざと転覆して反対側から起き上がる)
コースのハザードなどに遮られ、ランの早さだけでは勝てない場合もあるので目が離せません。
距離はスラロームコースとほぼ同等。
レースの勝利は1着なのは最終レース。トーナメント方式で行われ。
1位はRennenと呼ばれる組み合わせのブロックに入ります。2位は別のブロックに。3位4位は敗退となります。
Rennenは1位が2人2位が2人の4人の組み合わせとなり、レースを行います。
8組32名が参加し、4組16名に絞られて行きます。
■そのほか 簡単説明!
男女ともあります。
ペナルティはジャッジャーjudgers(判定員)により失格とすることができる。
事前のブリーフィング(説明会)に参加義務。危険地域などや救助員位置などの説明を受ける。
レース参加者目安は流水レベル3を乗りこなせる人であること。
危険な競技の為、安全な運営を行う義務。
怪我や死亡は自己責任で大会運営者や故意による妨害などでない場合に他競技者などに責任を求めない。怪我などをした場合は救急担当者へ報告義務。
ちなみに、一般で真似をしない方が良いです。
かなりの接触で他者のパドルが顔面にあたり怪我をしたり、跳ねたボートが体に突っ込んで来たりします。
その上、流れのあるホワイトウォーターでボートコントロールが仕切れないことは予想されます。
大怪我をする可能性があるためにお勧めしません。やるならポロのメットとグローブは、着用したほうがよいでしょう。
2015スラロームワールドカップの合間に行われたこのイベントは、公式競技ではないので、カメラを頭に付けていたりしています。ボートもメーカーに用意されていたようで、同じボートでのレースとなっていました。ちなみにJACKSON社。