PFD kiji dec - なぜ、ライフジャケットは7.5kgなのか

なぜ、ライフジャケットは7.5kgなのか

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最近は、カヌーカヤックだけでなく、SUPも頻繁に見られるようになりました。そして河川での釣り、キャンプ、レジャーなど河川エリアで多くの人達が一年中存在しています。
しかし、河川での事故は起き続けています。件数は十数年間ほぼ横ばい状態です。
子供の河川事故が多いと思われるかもしれませんが、実際の統計では40%以上が大人の方なのです。
そして、海よりも河川での事故の方が多いのです。

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これらを踏まえて、安全対策として河川へ行く人達には必須な道具としてPFDというパーソナルフローティングデバイスがあります。
救命胴衣のスポーツ版と考えてください。
大人の人向けに6.5kgの浮力や7.5kgの浮力、またそれ以下の商品も存在します。
その浮力がなぜ必要なのかが今回のテーマです。

なぜ救命胴衣を着衣しなければならないのか

これは、生存確率を上げるためです。
今回は、川の流れや構造については触れません。
水と人間の浮かぶか浮かばないかの関係に絞ってお話します。

水に人間は浮かぶのでしょうか?
水と人間の比重はほぼ同じと考えて良いでしょう。
肺に息を吸って空気を貯めれば、体が浮いてきます。息を吐き続けると体は沈んでいきます。
人間が水の比重と同じようなために水の中をさまよってしまいます。

7.5kgの浮力の設定の根拠

体脂肪率も関係しますが、スポーツをやっている人はその骨、脂肪、筋肉などの密度自体が影響します。(詳しくは書きません)
平均的な身体で、頭の重さの割合は8%~10%程度と言われています。
60kgの体重の人なら4.8kg~6kg
70kgの人なら5.6kg~7kg

ここで、勘の良い人なら気がつかれたことでしょう。
7.5kgの浮力があれば、大抵の人の首から上は水面に出る計算になります。
競技なら、ヘルメットの重さを足すことになるので、7.5kg以上は必須と考えたいものですが、なかなかそこまでのPFDは見つかりづらく、また高額となっていきます。

そして、水の流れが横だけだと思っているのは、まだ初心者です。川にはあり得ない突然のスポットが存在し、また位置も定かでない場合もあり、経験者であれば、ある程度の予測は付きますが、表面と内部ではまったく想定外のことさえ当たり前にあるのです。頭が確実に空中に出るとは考えてはいけません。その確率やタイミングがPFDが無いよりも良くなると考えてください。

現在はPFD の浮力をニュートンで表すことができます。 カヤック用の成人用浮力補助具の公式基準は 50 N~60Nぐらい、使用用途にもよりますが、激しい水上の方が80Nなど数値が高くなります。白瀬、ツーリング、他(国や地域による)
表示ラベルにはニュートンで表示されているケースが多いので目安を知っておきましょう。

今回言いたいのは、まずは水に浮かぶ。首から上を空中に確保し呼吸が出来るようにしましょう。そのためのPFDを着用するのです。

記事 終わりに

冬、川に行くと寒さによる事故もおきたりもします。
PFDを付ければ、いつでも安心というわけではないことも知っておきましょう。
でも、PFDを付けない行動は、河川にいる場合の用意しなければならないものであり、河川上にいるならマストとです。また、河川上にいる人へのサポートする人もマストとと考えてください。

今回は超簡単説明。専門用語なしで、雰囲気でなんとなく分かってもらえればOKです。

流され方や、エスケープ方法、やってはいけないことなど、選び方等は別の機会に、またはハンドブックを参照ください。

事故の少ない楽しい川遊びで思い出を作ってね。


ISOの規格
https://www.iso.org/standard/56686.html

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