2018年4月21日事故。中華人民共和国では端午節でドラゴンボートレースをするのが、近年ビッグイベントになっています。その練習のためにドラゴンボートを漕いでいたチームの1艇が転覆。それを助けようと近場で練習していた別チームが駆けつけたが、そのボートも転覆。
総勢57名が川に投げ出された。
川の流れが速く救助がうまくいかず、手間取っている内に17名は死亡してしまった。
転覆の原因は、川の堰がわからずにその上を横向きに通過したときに起きた。
中国南部の広西チワン族自治区桂林市
「堰」横向きで降り、バックウォッシュで脱出できず
川の流れと堰の危険についてと、通過スカウティングの必要性。それとセキュリティ意識の不足・・・などなど上げたらきりがありません。
すべて、いつかは起きてしまう状況でボートを漕いでおり、水上でどう行動すべきかが乗組員誰も理解していなかったことが原因です。
今回の事故の図解説明を下記に入れました。
教育を受けていないでボートを漕ぐと、残念な事故は起きてしまう事があります。
今回の事故の動画を見ましたが、ドラゴンボートを誘導するコックス役がドラムなのか?別なリーダーが乗り込んでいるのかわかりませんが、素人過ぎる声掛けで起きてしまったようです。
川は死ぬことがある
これは、ボートマンの最低限の知識です。
そうならないために、知っておかなければならないことは勉強しておいて欲しいです。
堰に対して横向きなボートAはシュートで転覆。それを助けに行ったボートBは横向きで助けようとしたため、もちろん転覆。バックウォッシュでボートA,Bは留まり続け、その縁にしがみついていたクルーは一直線の堰のため、水流の逃げ道が無く、そこから逃げ出せない。一部は真横の岸にたどり着き、5m以上の土手上から見ていた人たちが、服をつなげてロープにして、逃げた何人かは登ることができたが、他はそのまま水上にいた。最大のミスは、彼ら全員、救命胴衣を着用していなかった。
練習というなら、技術だけでなく、色々理解している必要があるのですが・・・、まともな人が一人でもいれば防げた事故でした。
日本なら、カヌーカヤックジャパン史上最強シリーズを読んでください。
命の値段とは比較できませんが、自分の知識として投資する価値はあります。日本で最高のカヌー教育本であるという事実ですから。