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海外のダウンリバースラロームエリアなどの改善

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ヨーロッパの国でも内陸の国では、海に面していない為に、大きな湖が無い場合には、ダウンリバー系のカヌーカヤックのプレイが中心となります。
この内陸国がなぜ、カヌーのオリンピック競技が強いのかについて、その国が行ってきたことにスポットを当ててみます。

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海外は日本の過剰な河川整備なんてほぼありえない

ヨーロッパなどの国へ行ったことがある人はわかると思いますが、川の放置状態の場所の
多さ。逆に言えば手つかずの自然を残しているとも言えますが、しかしながら、整備されていない分その河川を利用したスポーツも自由に行え、また危険に対して自己責任が浸透しています。
そのため、行政による河川管理で、人間がもしここの濁流にのまれた場合を想定されておらず、悲しいかな人命が奪われる事故も、日本とは比較にならないくらいに多いことも事実なのです。

ホワイトウォーターゾーンで行うスラロームやダウンリバー(ワイルドウォーター)の練習でも事故が起きてしまうのです。

この話はちょっと前(3,4年前)にそのような事故を減らすためにその国が改善議論をしたものを一部まとめてみました。
簡単に紹介します。

消防レスキューなどの救助からの統計も活用(海外のとある国です)

改善点についての箇条書き

危険な堰の概要を調査。
その堰についてWEBサイトを作り広報する。
河川について現地との交渉、条例(法律)について調査。
現地行政と河川流域の堰設置に関して現地調査と交渉をする。
救助からの視点。救助用具による堰の安全性、情報標識の必要性。
テレビ、ラジオ、その他のメディアでの広報や、多くの公演、取材などでのインタビュー対応。
意識啓発の他の主体との協力
など
いままでと違い、個人責任のプレイ場所の安全性を高めるために大きなグループとして行動を起こしていくことが必要となり、議題で以上の様なことを時間をかけておこないました。

おぼれる原因

河川でおぼれてしまう原因。これは統計情報により2つのものが主要を占めていました。
①堰でおぼれている。
②河川の底。(沈んだ樹木の下、河川内部の引っかかり、石などの下、ボートが挟み込まれる)

①に関しては、堰の構造上の問題があり、水が逃げていく方向がないパターンと、堰自体の水流を弱めるための構造部分でのプレイヤーの怪我などを誘発しダメージから脱出できなくなる場合。

②は、河川の構造に対して、河川整備をすることにより解決が可能で、今まで行われていなかった部分。

この②に注目した改善を行い死亡事故を三分の一に減らすことに成功したのです。

また、フリーな遊びで行っている人たちへの、ヘルメットと救命胴衣の着用の啓発。

河川改造のためのコンクリート建設会社に依頼が来ても、社内に誰も河川でのプレイに対する知識が無い為に水流に対してのみの改善しか行われなかったことも原因で、これらに対して水の遊び場と自然の融合の為に、実際の現地プレイヤーの意見を交えた調査から、素直に河川工事を行ったことで、安全なスポーツ、スラロームを行えるエリアを作り上げていったのです。

人工コースを持っている国でさえ、河川をスポーツエリアと考え、ただ荒くれたホワイトウォーターゾーンでの危険なチャレンジや死亡へ繋がるエリアの排除を考え直したのです。
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まとめ

簡単に要点だけを書きましたが、それぞれの調査を行い、行政に河川工事を行わせるまでの交渉など、大変な手続きであるのですが、どこまで想像できますでしょうか?

山岳地帯のエリアを自然を残しつつ、河川のプレイルートの設定などをシミュレーションしてカレントを作り上げる。
水量の多い時期や少ない時期への対応。河川氾濫時の被害を減らすための構造など、多くのことが考えられます。

しかし、この国の良いところは、小回りがきくところで100%のシミュレーションよりも、100%危険な場所を改善することから発想が始まっていることで、妥協点が決めやすいこともあるでしょう。

日本

日本では、既にかなりの上流まで堰が作られており、逆にスポーツエリアが限られすぎてしまうこと。
堰自体が古い物は上記の様に死亡事故へ繋がる危険性を持っている物が多く存在していること。
スポーツスラロームやダウンリバーと、河川構造計画が繋がっていないこと。

これらは、このとある国から未来に改善提案できる内容ではないでしょうか?
地元にスラローム場設置されたらいいなぁと思っている人は、例えば、どこのエリアを、どのような形にしてなど計画を考えておけば、そのような人たちがフリーなディスカッションの場を行政に提案し設けてもらえれば、一気に話が進む可能性を否定できないと思われますので、脳トレーニングのつもりで、遊びでも考えてみたらいかがでしょうか?

話が横わからないという人は、例えば車のレースで、市街地レースサーキットを自分ならどういうコースを作るのか? どの道を通って、どの角を曲がって、コース長さは・・・というのと同じです。


こういう大人系の話はおもしろくないかな学生の人たちは・・・。
寒いですが、安全管理をしっかりして頑張りましょう。
ではBon courage

そのうち挿絵でもたすかも

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