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価値ある銅メダル足立選手2017スラロームワールドカップ第3戦

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2017年7月最初の週に行われているカヌーカヤックスラロームワールドカップの第3戦ドイツで日本選手が銅メダルを獲得しました。

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日本選手銅メダル獲得2017年ワールドカップドイツカヤックシングルMEN結果

今回3戦目はポイントランクトップのVit Prindis選手やHannes Aigner選手、Ondrej Tunka選手Jakub Grigaar選手Matheu Biazizzo選手などランキング選手がいない大チャンス。

こういう穴場を逃すとなかなかチャンスは無いのです
足立選手は準決勝で3位に入り、決勝8番手スタートのカヤック一人乗り男子決勝戦。
決勝は23ゲート(アップゲーツ#4,5,10,14,18,21)

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1番手スタートはイタリアのGiovanni DE GENNARO選手1992年7月21日生まれ185cm80kg。個人ではEU選手権で2015年に銅メダル(チーム戦では世界選手権で2013年金メダル)に2016年WC-1IVRAで金メダルなのです。ジバンニ選手のランが始まりましたが、完璧。見ていても素晴らしいランがいきなり出ました。

2番手はHradilek選手。スタートから攻めていました。なかなかの出だしと思いきや6番で不通過、その後、見た感じ雑な感じが出始めてしまいました。

3番手はイタリアのIvaldi選手。#4#5連続のアップゲーツのターンがコンパクトでシャープに決まった。ラインがスタンディングのきつい場所をとってしまい、パドリングが効いていない。タッチペナルティ2つを受けてしまった。

4番手はドイツのSchubert選手。この選手も今シーズンのWCランキングが高い。スタートから、こりゃすげーなランが続く。シューバート選手のボートも特徴がある。ボトムゾーンでもパワフルで正確なランが続く。タイムがいまいち伸び悩んだのはボートセッティングの失敗と考えられる。ラン中の挙動がコントロールできない部分が多かった。ストレート系のコース向けには合っていると思うが・・・。

5番手はウクライナの選手。EUのポジション的には日本とほぼ同じ。#6#7#8でのコントロールミス。ミドルからストリームに支配されてしまった。

6番手はオーストラリアのDelfor選手。可も無く不可も無くのランだったが、ネックターンで攻めようとしてペナルティ連発の最悪の結果に。そりゃそうさ、ターン中に効かないパルを入れてもアクセルはかからないんだもの。赤ポールとの距離をとった攻めは結局リスクの方が大きすぎる。

7番手はフランスのCombot選手30歳。年齢的にも熟練の域に達してきた。スピードに乗ったランも#4で突っ込みすぎてバウがタッチペナ。#7もポールを吹っ飛ばす勢いのペナ。結局6ポイントのペナルティ。全体的に、彼はもったいないレースをしてしまった。

今回ずば抜けた感のタイムが出ていないので優勝を取りに来た後続の選手達がペナルティのミスを犯している。
これはロンドンオリンピックでも見られましたが、勝ちに行くということが冷静にパーフェクトなアグレッシブランをすることの域が頭からすっ飛んでしまう傾向が外国選手には見られる。そのため、常勝ゴールドメダリストとの差が大きく出てしまうのです。

これはチャンス。ペナルティさえ無くせば、表彰台の道に滑り込むことができる可能性がでてきたのです。

そして、8番手足立選手。
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ラン出だしのランは遅いが、#5の渦にきれいに乗ったのはここまで足立選手だけ。#10他の選手がパントしている中、こぎで抜けようとしてロスを生む。
見た感じのスピード感は無いが一生懸命さは伝わってくる。

そしてフィニッシュ。この時点で3位

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この後は準決勝で足立選手よりもタイムがよかった選手が2人出てくる。

9番手は優勝本命2015世界チャンピオンのチェコのPrskavec選手
丁寧な出だしだったが、#4でタッチというミスが出てしまった。そして#12でパドルが当たるイージーなミス。何か違う。パドルを変えたのか?違和感があるラン。
フィニッシュも全然だめの合図。今回は彼のステージじゃ無かった。

最終漕者は準決勝トップタイムのドイツのGrimm選手30歳。2008年のオリンピック金メダリストの登場。
やっぱり良いランをする。ターンのボート前方の振りがすごくきれいでシャープ。だったのですが・・・#12で破壊的ミス。ラインに切り込めずにバウがインポールにタッチしながら不通過。取り戻しに通過し直しタッチに変わり2ペナとなったが、漕ぎ上がったためにタイムは表彰台から外れることは確実。全てをぶっ壊した#12だった。slm wc3 grimm - 価値ある銅メダル足立選手2017スラロームワールドカップ第3戦
トップ選手が精彩を欠き、なんだか今回のレースは、谷間のレース感が漂いすぎていた。

決勝の結果

順位 背番号 選手名 ペナ 総合点 トップとの差
1 15 Giovanni DE GENNARO ITA 0 92.83
2 14 Sebastian SCHUBERT GER 0 95.78 +2.95
3 37 Kazuya ADACHI JPN 0 98.29 +5.46
4 32 Zeno IVALDI ITA 4 99.16 +6.33
5 12 Lucien DELFOUR AUS 4 99.65 +6.82
6 1 Jiri PRSKAVEC CZE 4 100.99 +8.16
7 18 Alexander GRIMM GER 2 106.41 +13.58
8 21 Sebastien COMBOT FRA 6 112.24 +19.41
9 44 Igor TSVIET UKR 4 114.07 +21.24
10 13 Vavrinec HRADILEK CZE 102 201.45 +108.62

昨年の3位の矢沢選手はコースが壊れてしまい特別措置でミドルセクションでフィニッシュとなったために、ICFでは透明なレースになってしまいましたが、今回は3セクションあっての正式レースとなったために、価値のあるメダルといえるでしょう。
タイム差をみると通常のレースなら6位,7位ぐらいの総合点なのですが、今回は波乱が多くそのチャンスをうまくゲットした足立選手。

銅メダルおめでとう。

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