2016年6月18日驚きのニュースが入ってきました。
ＡＢＣニュース（豪）によると、ＲＩＯ２０１６オリンピックで都市の予算が破たんしかけており、開催までこぎつけることが不可能と、都市が金融非常事態宣言をしたのです。
オリンピック財政の為に、関係者の給与や、年金、学校、医療機器備品などの供給と病院などへの支払いも、昨年末から停滞してしまっているという。
現在RIO州は格下げされB+からB-
緊急措置によって、この危機を回避するため連邦資金を要求していますが、このままの状態では、オリンピックの開催での安全も、健康面でも、教育、輸送、環境管理などすべてが崩壊して、観光客だけでなく、選手も含めて、全てにこれらを保証できない状態となってしまいました。
経済の不安定が露骨に出てきたために、国内の治安も悪化していく傾向があり、また、警察官などへの給与の支払いも懸念され、都市へ訪れる人たちの身の安全も確保できるとは言い難い状態になる可能性も大きくなってしまっています。
RIOオリンピック組織委員会にコメントを求めているそうですが、回答は得られなかったとのこと。
オリンピックへの巨大な資金の大半は民間企業から資本調達されてきました。そして連邦政府の予算も膨れ上がってしまいました。
日本のTOKYO ｵﾘﾝﾋﾟｯｸもいくらでもお金があるような予算組を行っているようですが、RIOの二の舞にならないように、もっと精査しなければならない事でしょう。
ギリシャもスペインも経済破たんの原因はオリンピック開催時の巨大な負債が原因なのです。
東京が不景気にも拘らず、オリンピックに手を上げたこと自体、日本崩壊へ手を上げた事に繋がりかねません。
勘ぐれば、円安に向かわせるためにオリンピックで負債額が多い国を世界にアピールして円買い抑制につなげようとしたのでしょうか？
もしそうだとしたら、本末転倒、本体から血を流して立っている事ができる筈がありません。
愚かな政策であることになります。
東京もオリンピックについて、考え直す時期を示唆される大事件なのです。
RIOオリンピックは、この予算補填がされない場合に、中止となる可能性は否定できなくなりました。
ABCNEWS:http://www.abc.net.au/news/2016-06-18/rio-declares-financial-emergency,-requests-funding-for-olympics/7522568
＝開催後の未来＝
実際には財政援助され開催されるはずですが、問題はその後の巨額な負債でRIO自体が絶えられずにデフォルトする可能性がかなり高いと思っています。
オリンピック後の施設維持さえ無理かもしれない。
RIOのカーニバルを今後、オリンピックメインスタジアムなどをゴールに設定した長い距離のパレードを行って、今以上の観光客に楽しんでもらうなど、伝統的なイベントをリンクさせて維持させていくしかないと、私は思います。
