東京オリンピックのスプリント競技会場予定地の視察で、東京湾の強風でカヌー、ボート会場新設にICFが懸念していることが分かりました。
ICF インターナショナル カヌー フェデレーションの担当者が２０１５年１０月１８日に東京へ訪れ、東京オリンピック スプリント競技予定地である「海の森水上競技場」を視察したところ、以前から国内でも問題定義されていた事を、ICF側からも風や波が競技に与える影響が強く、公平なレースが行えないのではないか？と懸念を示されました。
風の方向は前後左右吹きさらしの人工島だけに横風などは直線レースではコース維持も難しくなってしまうレースが起きていてはオリンピックのコースとしていかがなものなのでしょうということです。
東京都の担当者
「防風林と消波装置の導入で対応する」
日本カヌー連盟JCF関係者
「どの程度効果があるかは現場で検証してみないと分からない。国際連盟も心配している」
東京都大会準備局花井徹夫施設輸送担当部長
「（対策は）効果があるように検討を続けていく。競技団体とは今後も協議を続け、より良い競技会場をつくっていきたい」
・問題点
以前からの問題点は消波装置だけでは対応は無理。
波が起きた場合の河岸構造上波が消えず繰り返される。
東京都の利権をどうしても手放したくない為に、以前の東京オリンピック会場であった東京都と埼玉県の境にある戸田漕艇場に絶対に移したくないと強硬を続けている組織。
彩湖提案の事前検討も東京都ありきのために、時間だけが経ち後戻りできないようにしているのかもしれません。水の森水上競技場は船舶のドッグにするのかと思っていたのですが、一般開放の自然公園予定地となりそうなだけに、都心から離れた地を無理やり利用しようとする意味が分からりません。彩湖も大きな経費が掛かりますが、確実に言えるのは、後から水増しが増えるような怪しい金額にはならないと言う事です。
水の森水上競技場跡地の利用案件募集もありましたが、不良債権化の可能性は大きく。数年後に新興住宅地または工業地に変わるために、現地計画を都民の記憶から消すためのワンクッションのように思えます。
どう考えても、スポーツの為に作られる施設の場所ではないと誰もが思います。
ほとんどのオリンピックでは、スラムなどを近代化するためにオリンピックを利用したインフラを行っていますが、日本は整備されているために、スポーツの為に！と思い込んでしまっているのが現状です。
本来なら、東北地方の震災被害地のインフラに利用すべきで、水上競技場を例えば、津波被害の恐れのある低地に建設し公園化すれば、低地住宅地の移動をともなったインフラ整備ができるはずなので、国の予算も国民が納得する使用方法となるとおもいますが、東京オリンピックを勝ち取ったのは東京のお金だと言う固執と行政のエゴが、スポーツへの競技への希望を捻じ曲げてしまっているのかもしれません。
「ICFは素人ではない、ヨーロッパのパドルスポーツの大きさを日本はなめている」と確実に思われたでしょう。国際社会の信頼を裏切りかけているのです。
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