東京オリンピック スプリントレース場 もめもめ中

東京都が提案した海の森水上競技場でのカヌーカヤック競技のスプリントレース場。素人同然の位置関係だけで決めたその設定は、とてもボートレースができるようでない場所だという事が問題になっています。


2020年東京オリンピックとパラリンピックの競技会場として提案されていた場所は、移転問題など今だに多くの問題を含んでいます。
競技場の建設費だけでなく、競技の進行自体に無理があるとの報告がなされました。どのような事なのでしょうか?


◆競技場のレースへの不具合理由
スプリントレース場はカヌーカヤックだけでなく漕艇も行われることになります。
昔はフラットウォーターレーシングと呼ばれてたように、ボートのスプリントレースは静水で行われることになっています。
しかし、東京湾沿いのこの競技場では、東京都の中央防波堤埋立地の幅200mの地区を改造することになっていますが、フェアなレースや安全なレースの為にボートに影響を起こしてはいけないものが、ここにはあるのです。
それはは波です。
東京湾近くで強風による高波や複合波によって死亡事故も起きていますが、それだけボートが正常に浮かぶことだけでも難しくなってしまいます。ましてレース艇は一般のボートよりもより繊細にできていますので、平常でも転覆しやすいのに、波がたてば、もはやレースどころではなくなってしまうでしょう。
8月に漕艇の団体が現地調査を行いました。
晴天の無風状態でありながら、波が立っているのです。
もし、ここで行うのなら、消波装置での波の引き返りも、大掛かりな装置に多大な金額をつぎ込む必要があり、それが全て消波できるのかにも疑問が残っています。
今後、この施設を改造する予定になっていますが、東京と埼玉の境にある戸田ボート漕艇場、通称「彩湖」に競技場変更するべきではと、先の団体は戸田市長に託し、要望書を東京都に提出しました。そもそも、東京五輪組織委、FISA、日本ボート協会で合意した場所だけに、漕艇の為の会場変更に対しては、相手にされるはずもありません。
オリンピック自体がハンドルを切ることを、なかなかさせないプロジェクト、残り建設期間を含めた短い期間の中でハンドルを切ることができるのかが、注目されます。
umino - 東京オリンピック スプリントレース場 もめもめ中


=所感=
たしかに、低予算になるかどうかは、彩湖の現状調査と、拡張領域をふくめた、交通など、調査が必要で、その調査をどれだけ素早く正確に行い提示できるのか?が方向転換のカギとなるでしょう。
単に、「ここはいい」だけでは方向転換される確率は0%。
新たな調査費用が発生するために、どれだけ、協力して低予算で調査を行えるのか?
もし戸田市が調査するとなれば、市の税金を調査費用に使う事が市民に理解を得られるのか?
◆問題点
どうすれば、オリンピック会場の変更ができるのでしょうか?
誘致ありき側
オリンピックの行政と広告会社、JOCなどのからくりを暴かなければ100%移転は無い。
それには、まず、オリンピックの誘致の為に使われた税金の使用用途が公開される必要性があります。
その使い道がばれることは、東京のオリンピック関係職員に大問題となることは、うすうすわかっているでしょう。
その税金の精査の為に東京都の市民団体から東京は監査請求される可能性もあるわけですが、これまでこの金額をこういう使途に使ったので、清算しますと都民に公開する必要があります。
前回の石原都知事の誘致の清算が詳細な領収書をすべて隠した諸表だっただけに、途中清算でそんな上辺だけの清算に対しては、はい、そうですかと、都民がOKだせるのでしょうか?私はそうは思いません。市民団体が行政を監視する事も大事な事で、現にそれを行っている人たちが大勢います。
東京都が、「ありがとう、いい提案を!」と譲り渡すわけがない。
表だけの、きれいごとで、フェアに使い易くなどという事は、関係者から見れば、余計な横槍を入れるな!と言う迷惑な行為。競技なんてどうでもいいのです。開催しメンツが保てればという、みっともない発想で推し進められる可能性もあります。
その彼らを、どうするのか?内部に潜り込むのか、敵としてつぶすのか?
戦略を考えられないメンバーだけだと、この誘致要望は何もなかったの如く、蹴飛ばされて終わるでしょうう。
メンバーに、もっと強い、政治力と経済界からの力を持たなければだめになるだけに、色々な場所に顔をだしていくことからと、死ぬ気で戦略を考える必要があると感じます。簡単に利権は動かないですから。まして数百億です…
東京都の視点
東京都側からの視点とすれば、上記に書いた4者合意があるからプロジェクトを進めた。
予算の不足等については、東京都と国の責任で、任されたプロジェクトは粛々と進めるだけ。
私たちがハンドルを切るのではなく、ハンドルを切るのは都知事の仕事で、職員は舟を漕いでいるだけ。
都知事に、勝手な都合で移転を要望してくるとは、手続きを無視した行政の長としてあり得ない行動。と言うでしょう。
◆まとめ
予算の問題での、プロジェクトの変更をまず決定しなければ、次の誘致への視点は向くことはありません。
順番を間違えた要望書を提出しても、何をやっているのだろうと言う、市長ならば、行政手続きの順番ぐらい理解しているはずなのに…という、手続き自体も見えなくなって突っ走っているという印象です。
漕艇だけでなく、カヌーカヤックもスプリントレースを行う場所であるために、片手落ちな進行をすべきではないと思われます。
もっと、まともな人が先頭に立つべきで、戸田市長では役不足なことは、行政を理解していない進行をみてもなんとなくわかりますね。


戸田市議5人が2013年10月に姉妹都市の豪州リバプール市で税金を使った観光旅行をしていたと約240万円の返還を市民団体から求められ、その後、神保国男市長に求めた住民監査請求について、市長は請求を棄却しました。(理由は市のご都合主義感あふれたもの。地方議会ではこういうのが多い)このような市が市税を的確に使った調査ができるのか?とマイナスからのスタートになっていることもあるだけに、問題は真摯に行える行政という、幼稚園のような次元からスタート…
これじゃあ って気持ちになりますね。

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