千葉県主催のカヌー練習会で遭難事故発生

(第1報)
学生の大規模カヌー遭難事故発生
2012年12月26日午前10時半ごろ、千葉県東庄町笹川の利根川支流(銚子の手前の方)の黒部川で、高校生らの乗艇していた多数のカヌーが転覆しそのまま流されてしまった。
現地情報によると、複数の高校が合同練習中で、高校生ら多数が川に投げ出されてしまい、約10隻のカヌーに乗っていた約15人が行方不明になっているという。


(第2報)
約2時間後に全員が救助されたとの情報がありました。
千葉県警によると、学生6人(男性1人、女性5人)が病院に搬送された。
命に別状*1はないとのこと。
練習参加校:千葉県立の銚子商、小見川、岬などの4校と、茨城県立潮来高校など計9校。
12月25日から千葉県の主催で合同合宿を行っていた。
この日の練習には34人が参加していた。  
事故現場に最も近い銚子地方気象台(千葉県銚子市)によると、
周辺では「やや強い」秒速10メートルの北西の風が吹いていたという。
強風にあおられたのではないかとの推測情報が流れている。
tibacanoejiko02 - 千葉県主催のカヌー練習会で遭難事故発生
GOOGLEMAP


===この記事は掲載期間が終了しました ログイン下さい==
[overrule]
この寒い時期に、ボート練習を屋外で敢行する必要があったのだろうか?疑問である。 通常のボートのパドリング講習会だったとしても、安全対策への考慮はヨーロッパなどのカヌー協会間の間では、最重要項目の開催選定基準である。
日本では気温が摂氏10度を下回る季節。
水温は数度にまで下がっているだろう。
そんな中で転覆したら、心臓麻痺の懸念や、今回のように転覆した場合に、数秒で体は凍え動けなくなってしまう。
そして、流れとともに遭難してしまうのは、誰もが予想できたはずである。
幸い、全員無事救出されたが、いまだ、病院へ搬送され、生徒たちの回復待ちである。
10代だから、生き残れたのか?それとも…
[/overrule]
[overrule]
==========================
軽率な公務員たちのスポーツへの考え
==========================
これらの、主催者ならびに教師などは、本当に危険へのリスク思考がないことを、表面化させた。民間でこの事故が発生した場合の責任追及は計り知れないだろう。
とくに、学校教師の体育を超した専門スポーツの知識は、素人に毛が生えた程度でしかなく、何かの受け売りでしかないことは間違いない。
本当の専門家がいたら、この時期、屋外での練習会は絶対に行わないことは、世界の講習会の開催状況を見てもよくわかる。
責任を公務員は追及されない(公務員の職務事項としての行いについては裁判にならない)。こういう軽率な態度の教師が全国の未来ある生徒たちの芽をつぶし、危険に追いやってしまっていることは、カヌーカヤックに限らず、ほとんどを占めている。
なぜなら、オリンピック強化選手となった時点で、学校へはほとんど来ないし、強化練習の専門組織の中での指導しか受けない。
そのため、一般との差は開いてゆくばかりでなく、そのスポーツのカテゴリーを維持するピラミッドも、貧弱なものになってしまっている。
これは、文部科学省のスポーツ軽視がずっと続いていることが原因で、昨今改善されかけたが、いまだに地位は低い。
外交官が、高いワインを税金で買いまくり、パーティをいくら開いても、その国での日本人のポジションはあがらない。
国外での日本人のポジションはスポーツも一つの強いアピールを行うもので、勝利することが、外国人に日本人を認めさせることにつながっていく。
それは、海外へ行ったときにスポーツ選手などの話題を出すことで、距離が縮まることを経験すれば誰もが納得するだろう。それだけ民間への影響は大きいことを世界は知っているからこそ、スポーツ省が存在し、国民を盛り上げ、国民健康の向上、そして海外へのアピール、国際交流を通しての友好など、外交官ではなしえないことがどれだけ大きな意味を持っているか、知っているからこそ設立されているのである。
個人的に思うのは、知ったかぶりをしている学校教師、理論がわからない時は、礼儀教育の一環などと言ったりするこういう人たちの存在にずっと疑問がある。
教員採用は社会人を10年程度、経験したものが行うべきだと思っている。社会を経験している人は、子供になめられることなどない。
今後。この事故に関しての調査がどうなるのか?
うやむやに隠蔽されてしまうのか?
注目しておきます。


========追記=============
桑田真澄氏による教師の指導勉強不足の指摘記事
=======================
桑田氏は自分も体罰を受けた経験を踏まえて、体罰指導への反対を訴えながら、全国で講演活動や子どもたちの指導を行っている。
今回の男子生徒が自殺した事件について、「本当に心が痛いとしか言いようがない残念な出来事だ、体罰は指導者の勉強不足による、いちばん安易な指導方法で、チームや選手は本当の意味では決して強くならない」と指摘した。
桑田氏自身も小学校時代から野球の指導に対して体罰を受けていた、「グラウンドに行って殴られない日がない時代で、それが当たり前とされていたが、殴られて愛情を感じることはなかった。「理屈で話して説明してほしかった」、「体や技術が出来上がったプロの選手でさえミスをするし、ホームランを打たれ、三振もする。だから、子どものミスに対して体罰というのは絶対に反対だ」。
指導方法も時代に合わせて変えていく べきで、今回の事件を新たなきっかけとし、「スポーツに携わる人全員で議論して、子どもたちの育成につながる指導方法を考えていきたい」
現代社会の遅れているスポーツなどの指導や教育に対する問題を正しい方向へ導こうと提案しています。


やはり、誰もが程度の低い問題意識さえ脳裏をよぎらない公務員達の教育や指導に、強い懸念と改善を求めているのですね。[/overrule]

  • 注1命に別状:新聞協会では「別条」で、速記協会は「別状」で統一、NHKは「別状」として表示している。
error: Content is protected !!