パドルメーカーのパドルチョイスのアドバイス

パドルとカヤックに関連する用具などについて、メーカーが思うアドバイスとはなんでしょう。
その答えについて各社のパドル自体の考え方も見えてくるかもしれません。


=====この続きを読む====(クリック)
[overrule]
Q:軽量タイプのカーボンパドルは初心者は使ってもいいのか?
A(DB、NP):初心者やエキスパートの区別はないと思いますね、道具を大事に使ってくれることが一番です。 私はエキスパートでも雑に道具を扱うのでは良いものであっても意味がないと思っています。
初心者でもそのパドルがいいものだと大切に扱うならば、カーボンを買う事に何も問題ありません。
pm nim01 - パドルメーカーのパドルチョイスのアドバイス
A(TD、EK):とても重要なことは、パドルの重さはボートの重さよりも重要だと考えています。パドルは水上にいる限りずっとそれを持ちまた使っています。パドリングを楽しむために大きく影響していると言えましょう。
我々は個人の意見を集計しパドルつくりの為の参考にしています。
我々がアドバイスと言うよりも、実際の販売する人があなたのニーズを理解しているのか?その販売員に出会えるのかが重要です。
A.(DK,BB)それを持っていることでがっかりしている人はあまり見たことがありません。最初にジャンク品や間違った装備をしている人を結構見かけますがそれよりは良いでしょう。
pm nim02 - パドルメーカーのパドルチョイスのアドバイス
A.(AW,LP)最初に思ったのは、どのぐらいその人がパドリングをしているのか、ということです。頻度の高い人ほど、パドルへの重要性を認識し、パドルに投資する傾向がありますね。
pm nim03 - パドルメーカーのパドルチョイスのアドバイス
A(GB,EK)もし軽量タイプのパドルを使いこなせるカヤッカーならいいんじゃないかな。どれぐらいその人がパドリングに時間を使うことができるのか。チープなパドル(カヤック)を買うなら大してやらない人や飽きっぽい人ならいいけど、長く楽しむなら、いいものを使っていくことは上達した時でも使う楽しみは続くよ。
A(AB,WP).初心者が買う余裕があるなら…フンっまあいい、初心者は軽量タイプや良いデザインの恩恵を受けられるでしょう。カーボンはいい、初心者が一番恩恵を受けるのは(ブレードサイズやシャフトの口径)やブレードの形…価格は関係ないね。
A(PM,MP).パドルを買う要素では、軽さは最も重要な要素の一つです。持った感じ、水にエントリーした時の感じ、漕いだりしたときの感じが良ければ、その日は楽しく過ごせるはず。もしパドルが、パドルの感じが良くなければ、つまらないだけでしょう。いいものは他の何にも変えられないものです。
pm nim04 - パドルメーカーのパドルチョイスのアドバイス
当たり前ですが、製造メーカーは売れて何ぼなので、アメリカであっても悪口を言うことはありません。
メーカーとしてのリスクマネジメントは①破損などデザインによっての事故につながらない事、②コンシュマーが雑に扱って壊すような使い方を避けること、③スキルに合わず事故につながる事。など安全に楽しんでもらう事を正常な人間が使う事などが暗黙の底辺にあります。
またメーカーのモチベーションとして、①使うことでファンが増えること。②信頼につながる品質、③コーシュマーの建設的意見などが製品へつながり、より良い物の開発と発展につなげたいはずです。
どんなものを誰が使っても、それはコーシュマーが選択した事なので、否定する必要はないという事です。


では、理論的な応用が求められるデザインについての、質問はどういう答えになるのでしょうか?


Q2.デヒドロルdihedralはパドルデザインで重要ですか?
どの程度のデヒドロルがあるべきか、そして、ドローやスィープでどのぐらいの効果があるのか?
※メンバーはログイン下さい。
[overrule]
A(Dave Bain, Nimbus Paddles).デヒドロルがバタバタを減らすと言う人もいます。しかし、私はものすごくバタバタするデヒドロルを見たことがあります。そして、全くぶれない古い木製の平らなパドルも見たことがあります。私が作るニンバスのブレードはデヒドロルスタイルです。ブレードにオーバーパワーがあれば、どのパドルでもバタバタするでしょう。
A(Tom Derrer, Eddyline Kayaks).たしかに、パドルのデザインで重要な要素だと思います。
パドリングをしようとしたときにどれだけの重要性を持っているのか?
その角度によってでしょう。
デヒドロルにはアドバンテージもデメリットもあり、ブレード面での水との交差で水を分けるようになっています。スムースな漕ぎ方ができる、バタバタする要素を少なくし、そしてブレードを持ち上げます。しかし、角度を大きくするほど、パドル面から水の流れをこぼすためにパワーを減らしてしまいます。こういうわけで、私はデヒドロルでのはブレードの端の方でデヒドロルの角度が少なくなるようなものが好きです。全面側の中心線から角度がついていますが、もし両面に角度がついていればそれはダブルキャンバー型と言えます。
A(Dale Kicker, Bending Branches).
飛行機のパドルのウィングデザインの様にパドル面にデヒドロルがあります。デヒドロルのプラス面はローリング角の増加です。パドラーが握りデヒドラルを通過する水が安定性を感じさせる。
デヒドロル角は、レーシングデザインやパフォーマンス重視のウィングスタイルは同じように少なく、バタバタを比較すると最も恩恵を受けるのはレクレーションパドルでしょう。
たぶん前進動作やパドリングの間、ノンデヒドラルの面に水の流れ、より力が増した時、背面はバタバタするでしょう。
デヒドロル面はより滑らかに流れる方向を決め、バタバタを最小にします。前進パドリングはスムースになりやすくなる半面、スカリングヤドローイング、スィープではパワーのロスがあります。
A(Alistair Wilson, Lendal Paddles).漕ぐ範囲の交差する正しいバランスを完成させる中で重要なものがデヒドロルです。私たちはホワイトウォーターでのみデヒドロルを使っています、その私の意見はそれを統制するベストだと思います。
前進のパドリングではその効果はたやすく現れ、パドリングでのコントロールはし易くなります。前進でのパドリングで多くのマイナス要素から解放されます。どれほどあなたのテクニックに恩恵を受けられるのかを考えると必要不可欠と言えます。
A(Greg Barton, Epic Kayaks).デヒドロルは水の中での曳航の安定性により役立ち、パドるが受ける水の重圧から解放される。デヒドロルが大きすぎるとステアリングの効果が超過してしまい、スカリングスロトークは入りすぎ、悪影響が出てしまいます。
ステアリング重視かストレートラン重視かによってデヒドロルは変化します。しかし我々は全ての操法によいパフォーマンスを与えられるようにより多くの人が使い易いベストな組み合わせを見つけています。
A(Andy Bridge, Werner Paddles).デヒドロルは、私たちがブレードのデザインをするときに無限に考えることです。デヒドロルは前進のパドリングをスムースにするために役立ちます、しかしスカリングや他のパドル動作で小さな乱れた渦をつくります。
デヒドロルをなくす方向にすれば、スカリングや保管パドル動作ではスムースになります。多くの場合、どのように使われるものかによって
デザインが変わります。私たちの作ったパドルは適切に設定してあります。重要な特徴としてローアングルでのパドリングの前進に使う場合には横のデヒドロルはとても重要視しています。
ハイアングルパドリングでは、一般的によりパドリングでのバリエーションが増える為にデヒドラルを減らし、使い易くしてあります。
※解説:渦は推進力を持たないので、渦を作る構造はストレートランには適さないのですが、ステアリングに渦を作ることはコントロールに一躍買っているのです。
A(Peter Mitchell, Mitchell Paddles).デヒドロルは車のトラクションコントロールと同等です。もしブレードがバタバタしているのなら、パドル面が受ける水量を減らすか、ブレードのサイズを小さくする必要があります。
デヒドロルはブレードの面からパワーを保持したままにすることはできません。単にそれはブレードの横側からパワーをオフして多くを捨てることになります。ブレードのスムースとは相反するので、デヒドロルは空気抵抗を下げるわけではなく、直線上でも空気抵抗を低減しない。いかなる水中のリカバリー操法の為に実用されている。


パドルメーカーの基本的な考え方から目的に沿ったデヒドロルの設定に各社の自信が見られます。
それについてのデータ的なサポートはサイトでは公表されていませんが、経験値的なバックヤードが感じられますね。
面白いコメントでした。
どこのパドルメーカーなのかは、会員には見えるようにしてありますので、ログイン下さい。
(日本のメーカーではありません)

[/overrule]
[overrule] DB,NP=デイブベイン、ニンバスパドルズ
TD,EK=トムデルー、エディラインカヤックス
DK,BB=デールキッカー、ベンディングブランシュ
[/overrule][overrule]AW,LP=アリスターウィルソン、レンダルパドル
[/overrule][overrule]GB,EK=グレッグバートン、エピックカヤック
[/overrule][overrule]AB,WP=アンディブリッジ、ワーナーパドル
[/overrule][overrule]PM,MP=ピーターミッチェル、ミッチェルパドル
[/overrule]


用語等わからない場合は「カヌーカヤックジャパン史上最強ハンドブック」をご覧ください。
記事掲載期間終了、デヒドロルに関してサポートブックに記載。

error: Content is protected !!