岩場の多い川に行くと、白瀬(ホワイトウォーター)があちこちに見ることができます。この白瀬の状態から、川の底の状態を予測することができます。
これを、見極めて安全なルートで川下りをしたり、またこれを利用して、ボート操作量を減らしたり、色々なテクニックを使うことも可能になります。
川の流れの白瀬について、これの簡単な基本的な説明をいたします。
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川の流れが川底の岩に当たった時の、川の表面の状態 | |
川底に岩があった場合に、水量が多い場合には、岩にあたった水の力よりも流れの干渉が強い場合には、水面は持ち上がらない。 同じ流れの速さであれば、水量が減ったとき、または岩の大きさが水面に近い場合に、流れの表面が盛り上がる。 |
川の横断面図
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川の水量が減った場合に、岩にぶつかった流れで水面は盛り上がり、流れは反動で盛り上がりの後ろはへこむ。 さらに流れが強くなると、へこみの後ろに波が立つ。 |
川の横断面図
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さらに、波が立った場合に、流れが強い場合には立ち上がった波が高く、崩れ落ち白波となる、 |
川の横断面図
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川の深さが深くなり、岩の大きさが大きくなって、上記のような現象が起きた時に、水量が多いためにバックウォッシュ(帰り波)が起きる。 ・ストッパーアップストリーム このバックウォッシュまたは下記の弱いホールにはスラローム競技の登りゲート(赤)が設定されている。 |
川の断面図
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さらに、深くなり流れの量が強く大きく、岩が大きくなったとき、干渉は大きなものとなり、渦を巻くいわゆるホールができる。 ホールの中心部ほど流れは速くなり岩肌、川底はそれよりも遅くなる。 流れが強くなるほど白瀬は長くなる。 エネルギーの大きいホールに入ってしまうと、カヌーカヤックは抜け出せなくなってしまう。 抜け出せるパワーのホールは格好のカヤッカーの遊び場となっています。 |
川の横断面図
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上から見た図 直線の川の流れのスピードは、川の中心部は速く、川岸は遅くなる。 カーブしている場合は、カーブの外側が速く、内側は流れが遅い。 |
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右は断面図 流れは水面と川底よりも、中心部が速い。 これを知らないと、川の表面の流れが遅いと思って歩くと足を取られる場合がある。 |
第1弾なので、基本的なものを書きました。
複合消波系のもの(例えば岩で遮られているが、両側から白瀬が合流してしまう場所)は別の機会に書きます。
こうい言う場所にもゲートがついている場合もあります。
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カヌーカヤックジャパン史上最強ハンドブック 126ページ~ に載っています。
詳細はクリックでご覧ください |
偏光サングラスを使うと、反射した水面などが見やすくなりますので、朝方や夕方の反射だけでなく、昼間にも水面の凸凹が見やすくなるでしょう。 コンタクトをしている方は、紛失防止に役立ちそうです。 ツーリングにはとても便利なグッズですね。 左は水に浮くタイプ。 |