カヤック・カヌーマラソン世界選手権２０２２が９月２９日の木曜日からポルトガルのポンテ・デ・リマで開催されていますが、その初日は、新たな4 人のショート短距離マラソン世界チャンピオンが誕生しました。
９月２９日と３０日のレース後インタビューと１０月１日の日本チームの成績です。
29日のレース
MEN’S K1 男子カヤック一人乗り ショート
金 PIMENTA Fernando (POR) 12:49.12
銀 PEDERSEN Mads (DEN) 12:49.77
銅 ALONSO Ivan (ESP) 13:08.60
カヌー スプリントの世界チャンピオンに 4 度輝いているフェルナンド ピメンタは、待望の世界マラソン チャンピオンのマッズ ペダーセンとの一騎打ちとなりましたが、初勝利を挙げました。
ポルトガルのピメンタは、2 度のカヌー スプリント オリンピック メダリストであり、10 年ぶりにマラソン レースに復帰し、彼の本拠地であるここでレースを行いました。レースはデンマークのペダーセンとの激しい闘争となりましたがそれを制することができました。
ピメンタ選手「今まで私は故郷で世界タイトルを獲得することを夢見ていましたが、現実となりませんでした。しかし、今回のレースでは私の人生で素晴らしい経験となりました。このレース場のシンボルとも言える橋が満員になってほしいのです。みんなとポルトガルの国歌を聞きたいし、ポルトガルの旗がはためくのを見たいからです。」
ペダーセンはおしくも優勝を逃しましたが銀メダルを獲得しました。今週末の長距離決勝で再びピメンタと対戦します。レースではスペインのイヴァン・アロンソが、南アフリカのマラソン界のレジェンド、ハンク・マクレガーを抜いて銅メダルを獲得しました。
WOMEN’S K1 女子カヤック一人乗り ショート
金 ANDERSSON Melina (SWE) 14:22.83
銀 FERNANDEZ Estefania (ESP) 14:24.79
銅 REES-CLARK Samantha (GBR) 14:29.30
バンダ キズリは 2018 年以来、女子カヤック カヌー マラソンを席巻してきましたが、3 回連続のショート マラソンの世界タイトルを狙っていた彼女は、最初のポーテージでの大きなミスを犯してしまい表彰台を逃してしまいました。
スウェーデンのメリナ・アンダーソンは、キシュリのミスによってこのチャンスを生かし、その後のレースをリードし続け、最初の世界タイトルを獲得したのです。
アンダーソン選手「できるだけ速いランで他の選手を引き離してやろうとかんがえてしましたが、うまくいったと思います。」
スペインのエステファニア フェルナンデスが 銀メダル、イギリスのサマンサ リース クラークが銅メダルを獲得しました。キズリは4位でフィニッシュしレースを終えました。
WOMEN’S C1 女子カヌー一人乗り ショート
金 GILL Bethany (GBR) 17:27.18
銀 KISBAN Zsofia (HUN) 17:31.78
銅 FERNANDES Beatriz (POR) 17:34.40
イギリスのベサニー・ギルは、前評判の高かったウクライナのリウドミラ・ババクが 3.4 キロのコースで衝撃的なターンミスを犯してしまい窮地に立たされましたが、盛り返し金メダルを獲得までたどり着いた根性のレースを見せました。結果、彼女の最初の世界タイトルに繋がったのです。2017 年以来、世界戦や、ヨーロッパのマラソン タイトルで負けていない 25 歳のババクは、最初のポーテッジを離れた後、間違った方向に進みつづけ、自分の間違いに気付いたときには前方に 200 メートルも進んでしまったのです。彼女のミスは、レースでギルに有利に働き続け、ハンガリーのゾフィア・キスバンと、２９日の木曜日にジュニアロングコースの金メダルに加えて、シニアでもブロンズを追加したポルトガルのジュニア、ベアトリス・フェルナンデスを抑えて、ギルが優勝したのです。
ギル「ハバク選手については本当に驚きました。私は頭の中で何度もイメージトレーニングとしてレースプランのシュミレーションしていました、ハプニングに左右されないように、それを維持しつづけることを自分に課せました。」
残念ながらババク選手は最終的に4位でフィニッシュとなりました。
MEN’S C1男子カヌー一人乗り ショート
金 ROMERO Diego (ESP) 14:55.07
銀 DURO Jaime (ESP) 14:57.15
銅 KAMINSKI Mateusz (POL) 15:15.63
男子 C1 ではスペインのディエゴ ロメロが 2019 年の世界選手権で獲得した金メダル以来の獲得に向けたレースを見せ、最終的にはハイメ デュロの前でフィニッシュしました。ロメロは 2021 年に 5 位でフィニッシュし落ち込んでいましたが、表彰台のトップに戻ることができてうれしさを隠しきれませんでした。
ロメロ選手「私たちは激速のスタートを決め、最後のラップで互いにスパートし、レースの後族選手を大きく引き離そうと頑張りましたよ。」
３番手には、ポーランドのマテウシュ・カミンスキーが銅メダルを獲得しました。
30日のレース
U23 WOMEN 女子カヤック一人乗り アンダー23歳
金 ANDERSSON Melina (SWE) 01:49:30.97
銀 CSEPE Panna (HUN) 01:52:11.26
銅 MACKENZIE Christie (RSA) 01:52:33.40
スウェーデンのメリナ アンダーソンは、木曜日に獲得した短距離マラソンの金メダルに加え30日の金曜日にも女子U23金メダルを獲得しました。
アンダーソンは、26.2 キロのレースの最初のポーテージでU23フィールドでの優位性を感じて、ハンガリーのパンナ チェペと南アフリカのクリスティ マッケンジー間の距離のマージンをとり続けました。
チェペは最終ラップでブレークアウトして2位でフィニッシュし、マッケンジーは3位となりました。
アンダーソン選手「私は他の女子選手たちが私と一緒にいてくれるかどうかをみたかったので、最初のポーテージでそれを試してみたのです。」
U23 MEN カヤック男子一人乗り アンダー２３歳
金 LOVEMORE Hamish (RSA) 01:54:18.42
銀 KNUDSEN Philip (DEN) 01:54:20.50
銅 HART Ulvard (RSA) 01:54:24.33
南アフリカのハミッシュ ラブモアは、風光明媚なポンテ デ リマ コースでフィニッシュ ラインにトップで通過しU23 K1決勝で勝利を収めました。決勝は26.2 キロのレース。6 人のトップ集団での争いとなりました。最後のスプリントはデンマークのフィリップ クヌーセンと南アフリカのペア、ハミッシュ ラブモアとウルバード ハートの間で行われ、ラブモアは残り約200メートルでクヌーセンを追い抜き優勝。彼は、その月の初めに男子U23ｰ5000メートルのカヌー スプリント決勝でうっかりミスで金メダルのチャンスを失い、ポンテ デ リマで雪辱を果たすことを決意していたようです。
ラモア選手「これまでタフなレースがいくつかありましたが、すごいレースでした。スプリントは思うようなレースができなかったので、ここでのモチベーションは本当に高かったです。友達と競争するのは難しいと感じています。ハンク マクレガー を指導者として、ずっとマラソンのトレーニングをしてきたので、このレースに向けて戦術を練っていました。母国には非常に優れたチームがあり、マラソンへのモチベーションは非常に高いです。」
C1 U23 MEN カヌー男子一人乗り アンダー２３歳
金 DURO Jaime (ESP) 01:52:19.88
銀 SIMON Sebestyen (HUN) 01:53:34.95
銅 PINEIRO Diego (ESP) 01:54:59.62
男子 U23 C1 でスペインのハイメ デュロ選手。デュロは２９日木曜日のオープン ショート マラソンで 銀で終わりましたが、３０日金曜日の23 歳未満（アンダー２３歳）の長距離レースでは 1 つ上の成績を収めることができました。ハンガリーの Sebestyen Simon が 1 分以上遅れて 2 位でフィニッシュし銀メダルを獲得、もう一人のスペイン人、Diego Pineiro が銅メダルを獲得しました。
デュロ選手「2 日間で 2 レースをこなしたのはこれが初めてだったので、今日はうまくやれるかどうかわからなかったので、とても緊張しました。でも、今朝はとても気分が良くリラックスできた状態で、レースはとてもいい感じでした。レースが非常に長かったのですが、前半はあまりエネルギーを使わないレースができたのでそれが勝因かもしれません。」
C2 JUNIOR MEN カヌー二人乗り男子 ジュニア
金 SZEGI/SOLTESZ (HUN) 01:33:53.25
銀 PLUZSIK/SZOLLOSI (HUN) 01:34:08.36
銅 VELASCO/INFANTES (ESP) 01:34:49.00
ジュニア男子の C2 では、ハンガリーの２艇が活躍しました。セギとソルテスは、ミハイ プルジクとタマス ショロシより 15 秒早くフィニッシュしました。スペインのイザン ベラスコとダニエル インファンテスが 3 位となりました。
K2 JUNIOR WOMEN カヤック二人乗り女子 ジュニア
金 MOLNAR/JOZSA (HUN) 01:29:08.56
銀 HOCKLY/HOCKLY (RSA) 01:29:28.83
銅 ZORNOZA/ESTEBAN (ESP) 01:31:40.00
K2 ジュニア女子でハンガリーのキンガ モルナルとハンナ ヨザが優勝。モルナーとヨザは、南アフリカのサスキアとバルマ ホックリーを破り、ハンガリーチームで2つ目の金メダルを獲得し、スペインのリディア ゾルノサとアルバ エステバンが銅メダルを獲得しました。
日本選手成績 10月1日のレース
※敬称略させていただいております。
K1 Junior Men
22,60km 6 laps, 5 portages, 1 small lap
29位 小田 朔至Sakuto ODA 1:57:51.17 ＋17:20.85
DNF ３L 安廣 周真Shuma YASUHIRO
https://timetable.canoemarathonportugal.com/uploads/XML_Provas/83/pdf/17.pdf
C1 Women
15,40km 4 laps, 3 portages, 1 small lap
12位 大橋 玲奈Reina OHASHI 1:39:28.42 ＋13:38.62
https://timetable.canoemarathonportugal.com/uploads/XML_Provas/83/pdf/18.pdf
C1 Men
26,20km 7 laps, 6 portages, 1 small lap
10位 小梶 孝行Takayuki KOKAJI 2:19:14.55 ＋14:22.19
11位 竹中 一生Issei TAKENAKA 2:26:33.83 ＋21:41.47
https://timetable.canoemarathonportugal.com/uploads/XML_Provas/83/pdf/19.pdf
K1 Women
26,20km 7 laps, 6 portages, 1 small lap
17位 中井 穂香矢Honoka NAKAI 2:12:56.71 -1L
https://timetable.canoemarathonportugal.com/uploads/XML_Provas/83/pdf/20.pdf
K1 Men
29,80km 8 laps, 7 portages, 1 small lap
27位 大和田 浩基Hiroki OWADA 2:21:55.00 -1L
DNF Lajos GYOKOS
https://timetable.canoemarathonportugal.com/uploads/XML_Provas/83/pdf/21.pdf
