カヤックのパドルに使うパドルドリップリングは櫂面からしたたり落ちパドルのシャフトに伝わってくる水滴をブロックしてくれるリングです。競技には使いませんが、レクレーションカヤック、フィッシングする人などには、手がぬれづらくなり、パドリングもしやすく、体温も下がりづらくなる便利グッヅです。
レクレーションには必須ともいえるグッヅ
カヌーやカヤックは、水にぬれて楽しむスポーツなので、濡れるのをいやがった時点で楽しみ方を間違っています。濡れること、転覆して全身濡れることを恐れると事故に発展する可能性を自分で作ってしまいます。濡れる、それがウォータースポーツなので、フィッシングであっても、レクレーションであっても、それを踏まえた服装や持ち物を用意しましょう。
手が濡れると、漕ぎづらくなる。精神的にいやがったりするのであれば、ドリップリングは結構必要かもしれません。価格もそれほど高額といえるものは無いので、気軽に試すことや交換することも可能です。
多少濡れても良いのであれば、滑り止めワックスをシャフトに塗ったりして対応しましょう。
多くのカヤックのレクレーション用パドルにはドリップリングが付いていますが、付いていないものもあります。ドリップリングが元から付いていなくても、簡単に取り付けることができます。
ドリップリングは、ブレードの近くのシャフトの両端にフィットするカップ状のゴム製リングです。水がシャフトから腕、脇の下、胴体に流れ落ちたり、脚、 コックピット、またはデッキに滴り落ちるのを防ぐのに役立ちます。ツーリングなどのランでは結構つけてて良かったと思うことになろうかと思います。
格好が悪い！とか勘違いする人もいますが、格好が悪いのは、自分の安全力を高めるものをあえて使わない事です。競技レベルのスキル（カヤック教育でも高レベルとなります）が低い、またはよく知らない人がそのような勘違いをすることは、早めに改善すべきポイントでしょう。
競技のハイアングルでのパドリングではこのグッズは使いません。パドリングの性質により役に立たないからです。
カヤックのパドルドリップリングの効果は、カヤックのスタイル、パドルテクニック、パドルの長さ、風、およびドリップリングが適切に取り付けられ調整されているかどうかがポイントとなります。
のんびりとしたスタイルのカヤックに最適。
パドルテクニックとパドルの長さ
ローアングルのパドリングは、ドリップリングを取り付けに効果を発揮（水滴のしたたり防止に役立つ）しますが、アングルが高くなるほど効果は弱くなりがちです。
長めのパドルは櫂面がボートより遠い位置に水面に入ることになるために、ローアングルではシャフトからより伝わりづらくなります。ドロップリングはパドリングがゆっくりなほど、水滴がそこで止まりやすくなります。
ドリップリングを使っても水滴が体やボートに入る原因
・アングルが高い
・パドリングのローテーションが早い
・パドリングの技術が下手
・短すぎるパドルを使っている
・ドリップリングの設置位置が適切じゃ無い
などが考えられます。
別な原因としては、風がつよかったり、波が高い場合です。
水滴が飛ばされてしまったり、波がパドルの予定された機能面以外に水滴を及ぼすことがあるからです。
接続型のパドルであれば、簡単に設置できる。
シャフトの接続を外し、それを正しい方向（カップ状のドリップリングをパドルに向けて、リングが水面に入らない）にリングを向けてからシャフトに通すだけです。
櫂面からの距離は近すぎても遠すぎてもよくありません。
櫂面からシャフトがどのぐらい上まで水面下に入るのかをチェックしてください。その水面下に入る部分より握りこぶし１つ以上開けて設置し、試してみましょう。
波があるので、多少の余裕は必要ですよ。。
リングは大抵ペア（２つ１組）で販売され、パドルのシャフトの両端に取り付けられます。
ネジ型のタイプにはグリスを塗ってから締めましょう。乗艇前、後に必ず緩みを確認します。
こういうシャフトが接続タイプで無いものにも対応できる商品もあります。
上記のは、ねじ止めで無いタイプ。下記のはゴムだけではめ合わせて装着するタイプです。
使った方が良い便利なモノです。
カヤックのパドリングをより快適にしますので、劣化したり、割れたりしていたら、交換しておきましょう。
楽しいカヤックを！
商品へのリンクは貼ってありませんので、各自で見つけたり、ショップへ出向いて見てください。
