2019年度のワールドカップは全て終わりました。2019年度の総合チャンピオンはやっぱりあの人なのか?
レース事にポイントが割り振られていますので、第1戦から第4戦はそのまま、第5戦は2倍のポイントが獲得できます。
レースの予選に出場すれば2点が最低でも獲得できます。準決勝からは、順位点が獲得でき、ファイナリストのトップ3は優勝は60点準優勝は55点、3位は50点とさらに拡大されたポイントが割り振られています。
カヤック女子一人乗り
最終戦で逆転し2連覇を成し遂げたオーストラリアのジェシカフォックス選手が総合優勝です。2位のスロバキアのエヴァ選手は
選手名 | 第4戦まで | 第5戦獲得点 | 総合点 | 最終順位 |
KUHNLE | 180 | 68 | 248 | 3位 |
TERCELJ | 173 | 100 | 265 | 2位 |
FOX | 158 | 120 | 278 | 1位 |
HORN | 144 | 52 | 196 | 5位 |
VOJTOVA | 137 | 48 | 185 | 6位 |
WOLFFHARDT | 131 | 42 | 173 | 7位 |
SATILA | 130 | 110 | 240 | 4位 |
最終戦でFOX選手とブラジルのSATILA選手がジャンプアップして恩恵を受けました。
最終戦の日曜日にジェシカ選手はプラハで2つめの金メダルを獲得し、わずかな差でワールドカップタイトルの頂点にたちました。
昨年の驚異的な記録。それを今年は継続することができるのかという世の中の期待と不安と疑念がレース前に漂っていました。これを繰り返す偉業を再び行う事なんて想像を絶することだったからです。しかし、年齢はアスリートとしてはベストな時期。この25歳という年齢、まだまだ行けるという時期直前、昨年のシーズン終了時に手術を行ったのです。再び、このジェシーの素晴らしいランを見ることが出来るのかというオーストラリアだけで無く世界のファン達のテンションが下がったニュースが流れたのです。
今年のワールドカップの出だしのジェシーは彼女にとってはベストとは言いがたいレースでした。
しかし、彼女が今まで行ってきた「凡ミス」ゲート不通過への対応意識が強かったのかも知れません。
彼女は以前からハードに攻めることでその、ミスがついて回っていたのです。
今年の彼女は違いました。全体的にクオリティの高いレースを心がけていた模様。
日曜日の最終戦でも安定したラン、しかし、イギリスのキンバリーウッズ選手とのタイム差はわずかに0.04秒という熾烈極まるものでした。
ジェシカ選手
「全てのレースは、とてもタフでチャレンジングだったと思います。昨日の勝利の後、それは私にとって非常に大きな勝利でした。これらを振り返って、オーストラリアへ戻ってきてから、プロセスの再確認を行い常にハイレベルで安定したランをしなければと考えています。
レースについて
「完璧とは言いがたいものでしたが、全てフィニッシュだけを念頭にランをしました。私の目標は全てのワールドカップのレースに勝つことでは無く、常にベストなランをすることです。勝利はそれを常に行ってついてくる言わばボーナスのようなものと考えています。」
オーストラリアのカヌーチームは素晴らしパフォーマンスをし続けています。
東京オリンピックでも彼女が出場すると思われ、また最高のランを見せてくれるでしょう。
その最高のランへのボーナスは何色のメダルになるのでしょうか。
カヌースラローム:2019年10月25日~27日東京でオリンピックテストイベントがおこなわれます。
=資料=
https://www.canoeicf.com/canoe-slalom-competitions-results-and-rankings
https://www.canoeicf.com/sites/default/files/csl_2019_competition_handbook.pdf