mituha2018 - どうなった東洋大学のスラロームボート開発

どうなった東洋大学のスラロームボート開発

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国内初の大学によるスラロームボート研究開発プロジェクトが発表されてから久しいですね。あれからどのようにこのプロジェクトが進んでいるのかをチェックしてみました。

「水走」みつはと名前が付いたこのボートプロジェクト
試作1号艇ができあがり、現在は2号艇のテストもされました。
まだまだ、本番に使えるボートには仕上がっていないようです。
オリンピックで使うには前年の1月1日までに販売されていなければなりません。
ボートは2019年の5月か6月に再度試作モデルが発表される予定となっており、このプロジェクトがオリンピックに参加できるか否かは、このモデル発表で決まることになりそうです。
また、選手がこのボートを採択するかどうかについては、今のところ不明です。

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自然動物からのヒント

このボートを作るに当たって、デザインのヒントとしているのは、カワセミなどの自然と水の関わりのある動物たち。
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かれらの進化した過程の優れたところをボートに生かせないかと言う研究で、ボートは2016年度から開発され続けてきました。
昨年夏に試作モデルが発表されましたが、実走段階では、アマチュア選手達の試乗でも、かなり改良希望される部分が多く、次の試作モデルへのヒントとしてさらに研究されているようです。
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CKNM所感

動画では、「前方へ体重をかけたときの操作性が水の流れに乗りやすい。しかし、後方は水表面に不要に当たりターンに影響している。」とのコメントが聞かれました。
見た感じでも、前方のボリュームが大きすぎる感じはしていましたが、コメントの前体重という部分で正解でした。これは、スタンディングが高くなったときにボートへの抵抗が大きく受けてしまい、ボートが大きく振られる原因となり、複合波箇所で挙動が安定しないことを意味します。
この動画の河川と人工河川のちがいであり、川ではテストできない部分です。葛西のコースで試走すれば、このモデルの開発にはもっと時間がかかるということは理解できると思われ、オリンピックで使えるモデルには、もっと積み重ねが必要であることを研究者も実感するとおもわれます。
後方部分は、シート部分からの極端な形状の変化で平らになっています。これが、水の抵抗を減らそうとしたのかも知れませんが、実際操縦したときにスムーズな水の流れが感じられずにターンへ入るために、急に水がぶつかったスターンが引っかかるという感じ方になってしまうとおもわれ、それが、コメントの後方部分への違和感を生徒達が伝えていると、それも意見が正解なのではと感じています。
動物でも、硬いくちばしであっても、動物自身がかなりの抵抗を感じているはずです。
ターンは0,1では無いので、ギアではなくスムーズな感触が求められているわけではありませんが、人間の感覚として無段階ギアで抵抗力が上がっていくのを無意識に求められているということを盛り込んでいくべきでしょう。


プロジェクトは東洋大学を中心に行われております。
東洋大学 みつは WEB
http://mitsuha.tokyo/

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