東京オリンピックのセレクションレースに向かって、オーストラリアの強豪カヌースラロームチームは2019年既にスタートしています。
最強選手達がしのぎを削る超ハード荒波高速のコース
オリンピック出場をかけた予選レースが2019年に行われることで、選手達の気合いの入れ方は例年所ではありません。
https://www.facebook.com/auspaddleteam/videos/801283143543532/?t=11
ナショナルスラロームチャンピオンシップは、タスマニア州のブレイディレイクホワイトウォーターコースで1月10日から13日までの4日間にわたって開催され、オーストラリア全土から集まった60人近くの選手がナショナルチャンピオンシップの栄誉を競います。
超本気の戦いが幕を開けた
オーストラリアのカヌースラロームのアスリート達には２０２０年の東京オリンピックオリンピック予選のシーズンは開幕したのです。週末に行われるナショナル選手権2019がその始まりとなるのです。
ナショナル選手権2019は、オーストラリア全土から60名もの強豪選手達が集まり、タスマニアのBrady Lake Whitewater Courseで1月10日から13日にかけて行われたのです。
2月14日から24日にかけて行われるシドニー国際ホワイトウォーター祭がペンリスのホワイトウォータースタジアムへの足がかりとなる大会でもあります。
そして、セレクションレースとなるオーストラリア オセアニアオープン選手権で勝ち抜けることによってスペインのラセウで行われる世界選手権２０１９に出場することになるのですが、そこでは、オリンピック予選も兼ねた国内代表の椅子をゲットできるかどうかの運命を分ける戦いが待ち受けています。
オーストラリアのカヌースラローム競技のスター選手であるJessica Foxジェシカフォックスさんは昨年度2018年に2度目の世界チャンピオンとなりました。そのフォックス選手も2019年2月のシドニー インターナショナルホワイトウォーターフェスティバルでスタートを切ります。
しかし、彼女は1月のレースに出場することは出来ないのです。
なぜなら昨年10月に手術を行ったばかりで、この夏（北半球は冬）ボートにも乗っていない期間を過ごしたのでした。
新しいヒーローが誕生するのか
でも、2018年度のオーストラリアナショナルチームのパドラー達には、この競技イベントはとてもタイトでチャレンジングなコースであり、タスマニアのナショナルチームの選手のKate Eckhardtケイトエクハドが、そのホームコースを楽しみにしているのです。
「ホームコースで出来るなんて特別だわ、ブラディはとってもユニークでエキサイティングなワールドクラスのコースだし、ナショナルチームの選抜として戻ってこれるなんて。
私の練習のほとんどの時間を過ごしてきたこのコースには、どこでどんな流れやウェーブがあるなんて知り尽くしていると言っても良いでしょう。私にアドバンテージがあると感じていますが、それでも、とても厳しい戦いになることは予想しています。
このチャレンジングなコースでできる限りのランをしたいと思っています。速い流れの中でボートに乗っているときに全てを把握することは困難なことですが、それに対して、誰が最速のタイムポイントを出すのかを考えるだけでも、わくわくしてしまいます。もちろん、私がトップに立ちたいという思いが強いのですが。」
21歳の敬虔な自信を覗かせました。
彼女自身のベストシーズンだった昨年2018年度にメイキングした世界選手権のK1準決勝レースで2番タイムポイントをたたき出したことで注目されています。
Kate Eckhardt「このシーズンは昨年よりももっと厳しいものに変わっていくと感じるし、実際それ以上の厳しさを味わうことになるかも知れませんが、ラセウの世界選手権に出場するためにここで頑張ってきました。私はC1とK1の両方のカテゴリーのトップチームのメンバーになる為に一生懸命に頑張っていくつもり。オリンピックのセレクションレースは近づいてきていますが、正直それほど意識していませんでした。2月のナショナルチーム選抜戦に向けて、ターゲットを絞っていますので、それに向かって全力で進んでいるところ。」
| brady’s lake slalom courseブラディズレイクのスラロームコース オーストラリアのタスマニア州のほぼ真ん中辺りにあるブラディズ湖に流れている河川利用のコース。 距離が６００ｍと長く自在なルート設定が可能。水流は10立方メートルぐらいでクラス3～４の流れ。 複雑な岩場が多く存在するため、水流が読みづらく、ウェーブもハードなコースとして知る人ぞ知るコース。 ほぼ白瀬しかないようなエリアも。６００ｍを下ると約3分というコース。 １９７４年にオーストラリア選手権が行われてから、多くのBIGイベントの選手権が開催されている。 コース改修が行われ現在のコースは2005年2月から。 ワイルドウォーターのパドラーやラフティングのクルーなら知っているはず。  |
忘れてならないのは、ダニエルワトキンス選手。
彼は昨年K1とC1の両方で初の世界選手権でセミファイナルを戦ってきたメンバー達とナショナルチームのセレクションに挑むのです。
2019年最初のイベントであるレースは1月11日に金曜日からスタートされました。
https://www.facebook.com/auspaddleteam/videos/2233546796860636/?t=17
レースの模様
https://www.facebook.com/auspaddleteam/videos/2220891178170297/?t=2
ナショナルチーム選抜へ向けて
オーストラリアのアンダー18（ジュニア）の選手達にとってBradyブラディ湖のシニアナショナル選手権はジュニア選抜のセレクションレースと関連したイベントでもあり、2019年7月に行われるポーランドでもICFジュニアカヌースラローム大会のチームセレクションにも参加するための選考レースでもあるのです。
ジュニア選考には、全豪オープン（2月14日〜17日、ペンシルベニア州ペンリス）とオセアニア選手権（2月21日〜24日、ペンシルバニア州ペンリス）が含まれています。
パドルオーストラリアのナショナルカヌースラロームシーズンは、ビクトリア州エルドン（2019年1月18日 – 20日）のジュニアとマスターズナショナルチャンピオンシップが2月の選抜戦の前に行われることになっています。
Kate Eckhardtのラン
https://www.facebook.com/kateeckhardtcanoekayak/videos/344805582770930/?t=7
こんなに長いスタンディングが続くコースにボイルまで、すごいよね～
首が細い人だとむち打ちになるね。ｗ
