山口県萩市の阿武川特設カヌー競技場で、東京オリンピックのための合宿地としてイギリスチームを誘致するために、山口県体育協会などがデビットフローレンス選手を招待しました。

スラロームイギリスのトップ選手合宿地視察来日

デビットフローレンス選手はRIOオリンピックのカヌー一人乗り男子スラローム競技で銀メダルを獲得した世界でも有名な強豪カヌイストです。

オリンピックは中国の上海Beijing 2008, イギリスのロンドンLondon 2012, ブラジルのリオRio 2016と3度出場して3度の銀メダル（中国C1,イギリスC2,ブラジルC2)を獲得しています。
ボートはVajda　MM。１８８ｃｍ７８ｋｇ。スコットランドがホームタウン。
イギリスのスポーツで表彰台を目指すプログラムを受けているスポーツエリート。
2017年11月17日ニュース

誘致アピールを掲載したメディアは1社のみ。

誘致から町への影響を鑑みて、市とどのように盛り上げていくのかがさっぱりわかりません。
競技は2020年に行われるため、海外チームはどこかで合宿地が必要なのです。
せっかく近々ビッグイベントが行われるのですから、カヌーカヤックスポーツのマーケットや情報など、国内のファンを盛り上げる気配を作り出してほしいものです。
楽しみにしている人も多いでしょうし、練習を近場の学生は見たいと思いますので、もっと学生を楽しませてあげて欲しい。
公益財団法人山口県体育協会のHPにもFACEBOOKにもこの情報はありませんでした。

はっきり言うと要らない現地外の合宿所

江戸川区にできる新設人工スラロームコース。
わざわざ、そこ以外を利用する意味が無い。
選手はプレ大会でしかそのコースを体験できないので、できるだけ新設コースでランしたい。
世界大会でもそうなのですが、1週間前からのスケジュールの練習割り振りは行われます。

ICFが東京に結構前からやらせろと言えば、おそらく利用は可能になるでしょう。
近場で、大会本番のコースで練習することは、オリンピックのメダル獲得のために異常な執念を燃やす国々にとって、そして選手の未来にとっても死活問題。
わざわざボートなどの大きな道具を成田から地方へそして東京へなんて不要な作業＊予算であり、世界のCKスポーツ予算も馬鹿でかいわけではありません。
プロスポーツとして成り立たないカヌーカヤックには切実な現実があるのも事実なのです。