スラローム河川コースの参考になるコース
Europian Championship U23& Jr.2017
2017年8月16日～20日にかけてヨーロピアンチャンピオンシップU23&ジュニアのカヌースラローム大会がドイツのHAGEN-HoHenlinburgでおこなわれましたが、この河川コースは、日本の河川へのスラロームコースの良い見本として設計、設営を考えることができるコースだと感じています。
川分岐型のスラロームコース
タイトルに使った画像は改修前のスラローム場ですが、新規に河川を分岐させて、専門のスピード感のある国際レースが行えるまでのコースに改修したドイツの現状と日本について考えてみたいと思います。
ハーゲンのホーエンリムブルクコース
コース寿命も長く、メンテナンスに関する費用や設備管理も人工コースに比べればお得なスタイルであるこのコース。
日本の河川でもスラロームコースは存在しますが、もっとスラローム競技を行える、そしてレベルアップを図れる設備にするためにはどのように考えたら良いのかをCKNMが考えてみます。
このコースはレイン川でLenne River約30年以上機能している長寿命なコースです。
基はと言えば河川整備をきっかけに､コース自体も改設しようと考えられたのです。
洪水による河川氾濫での被害をなくすために。
高度な河川ルートを構築し川の安定した水流方向整備事業が１９８６年頃に決定されました。
カヌーホーエンリムブルクワイルドウォーターパーク
レインの河床のカヌースラロームルートは、30年以上前にHohenlimburカヌークラブがイニチアシブをとって計画され作られました。
工事は1988年に始まり1989年9月に完成し発足しました。費用は当時で１６０万ドイツマルク
その翌年に右岸の崩壊の恐れが発覚し修正建築に50万ドイツマルク(DM)をかけました。
（1989年為替約70円、1990年為替約80円なので、160万DMは1億1200万円、50万DMは4000万円）
| この金額と工期を現在の日本と比べてみてください。 | 予算 | 工期 |
| 2020年東京オリンピックの人工スラロームコース | 約65億円 | 約4年 |
| ドイツ一般河川工事＋スラロームコース建設 | 1億5千万円 | 1年半 |
このコースよりももう少しお金をかけてワールドカップ対応にしたコースもありますが、５億円もかかることはありません。
正しい予算なら数十億円もかからない
つまり、日本の地方でも、現在の河川工事費用を捻出できれば、同時に国際レースを行えるスラロームコースをスポーツ事業として行えるため、河川整備＋スポーツ事業整備の補助金があれば、どこの街にも存在できると言うことが考えられるのです。
このドイツのコースの、その後の修復などの予算をみても建設費に全くとどかない予算でメンテナンスされています。
インフラ整備として、河川への国道などの整備などは国の発展状況に伴いこの地区でも予算が使われています。
２０１５新コース改修大成功
最近の新規コース改修（写真のほとんど）では、連邦政府と州やハーゲン市の資金サポートなどと、カヌークラブホーエンリムブルクとのコラボで１２０万ユーロで新コースに改修されました。
ユーロ128円（20170821）換算だと、１億５４００万円ぐらいの改修費となります。
スラロームコースコースレビュー
実際のコース状況はどうなのでしょうか。
②に続きを書くつもりです。
ではまた。
日本の、公務員の議員や職員などが視察に行っても、まともなレポートというよりも、ネットにあった情報を適当に寄せ集めた報告書で､何のために税金を使って視察しているのかさえ疑問に思われる方も多いと思います。
このレポートを報告書に使わないでほしいですねｗ使うならこちらにお金を払って買え（ﾏｼﾞで）
