(限定記事公開しました)日本、タイ、カザフスタン、ウズベキスタン、台湾、中国などが参加したレース。準決勝と決勝の結果です。参加した日本選手の結果も載せています。
2017年2月24日、25日、26日、タイ国でASIAN SLALOM CHAMPIONSHIPアジア選手権。
コースがない台湾選手が準決勝の記事の簡易翻訳も載せています。
カヌー 一人乗り女子
カヌー女子種目は次回の東京オリンピックから公式種目となるレースです。
パワーが必要な種目だけに、アジアでのカヌーシングルの選手は発展途上中です。
日本では八木愛莉やぎあいりYagi Airi選手が出場しています。
決勝結果
参加者全員が予選から決勝まで進出できた今回の女子カヌー一人乗り。レベルの差が大きすぎていますが、アジアのレベルは強豪国を10とすると2ぐらいとまだ追いついていないのが現状です。
この種目は中国がまだ一歩先を行く結果が出てしまいました。3人ともK1Wを掛け持ちしています。
八木選手は、クラスではアンダー23歳以下の部門では1位となりました。
また挑戦し、上のクラスで戦えるように頑張ってください。
カヤック一人乗り 女子
ふくまつばさHukuma Tsubasa選手が出場しています。
準決勝6位 ペナルティ無し、トップと12.89差。準決勝は出場選手全員が決勝へ進出します。
ジュニアは平石凜ひらいしりんHiraishi Rin選手が出場しています。
準決勝7位:ペナルティ4(19U、20),123.93ポイント トップとの差+23.58
決勝結果
ふくま選手 ペナルティ 4(3,7U)
カヤック一人乗り 男子
準決勝進出者は31名で決勝にはICF準決勝TOP10の10名+ACC準決勝TOP3の3名の合計13名が進出します。
準決勝結果
ICF準決勝順位 | 選手名(敬称略) | トータルポイント | ペナルティ(ゲート) | 決勝進出 |
5位 | D.小島 | 86.59 | 0 | 決勝進出 |
6位 | K.斉藤 | 90.31 | 2(12) | 決勝進出 |
8位 | Y.田中 | 90.67 | 0 | 決勝進出 |
ACC準決勝結果 | ||||
7位 | Y.杉村 | 99.75 | 2(7U) | ー |
10位 | M.中嶋 | 106.97 | 10(2U,16U,19U,20,21U) | ー |
決勝結果
小島選手のペナルティ50ポイント(不通過)は19番U(アップゲート)
まとめ
日本の学生の選手達も日本と違う環境でのレースもよい経験になったかもしれませんが、他の国の何を見てきたのかがとても重要な事です。それは付き添いの大人達がどこを見るべきかを教えないと生徒達には独自につかむ事は難しいことであり、その指導がきちんと行われていることを望みたいです。
開催や関連へのブツブツ・・・
発信情報がほとんどなく主催者のフェイスブックすら24日以降更新されないというがっかりなイベントと今回もなってしまいました。
今回のアジア大会も広く参加者を募って、参加メンバー枠も各イベント9人まで設けましたが、行われないイベントもかなりあり、参加者がかなり限られてしまっていました。
成績だけ見ると中国が突出した結果となっていますが、ワールドカップでも好成績をあげている国だけに、そこに勝たないと、オリンピックホスト国だからの出場に甘えているといわれてしまうので、2020年は近いですが、もっと上のコーチングを行う必要があります。
プールだけの練習で準決勝へ
台湾の選手でコースもなくスイミングプールで練習し、コーチもおらず独学でカヌースラロームをプレイしている23歳のウェイハンチェン選手。
この選手がICFの記事に取り上げられていましたので、簡単に翻訳。
台湾には川や湖はたくさんあるのにもかかわらず、台風や雨期で夏場のプレイを行うには、かなり厳しいのが現状なのです。彼女は11歳の小学生の時にこのスラロームを紹介されたそうで、まさか今、このような生活を送っているとは夢にも思っていなかったそうです。
プールが設置してある学校があり、それを使用させてもらえるようにアプローチを学校側が努力してくれ、カヌーを知っている教師が一人だけいたことでレッスンを受けることができました。
彼女はこのスポーツがかっこいいと感じています。
最初は彼女一人しかいなかったためC1からK1へ転向しましたが、やはりC1をプレイすることにしました。現在では台湾に4名の女子C1選手がいるまでになりました。
おかげで、K1もC1もプレイできる選手にもなっていたのです。
東京オリンピックで女子C1が正式種目に決まりました。
この東京オリンピックはアジアの選手達のために本当に大きなチャンスであると彼女は思っています。
そのための選手のサポートができる人材も必要で、彼女にカヌーを教えていた男性2人にスポーツマネージメントの勉強をさせることになり、彼女を取り巻く環境が好転しています。
しかし、カヌースラローム選手への社会の理解やサポートがまだ不足しているのは事実です。
もっと彼女自身カヌースポーツへの知識が必要と語っており、まだ自分がパドルスポーツを愛しているからこそできる限りのことをやっていきたいと思っています。
将来、選手を引退してからコーチや先生になろうと考える人は多いでしょう。でも彼女は何か違うことをするかもしれないとよぎることもあるそうです。
=感想=
国際カヌー連盟はカヌー競技を行っていない国へのスポーツ拡大策として、アジアの地域で競技のビギナー以前の人たちへのアプローチ(そのようなプログラムを作って実行しています)を続けていた一つの成果がここに出たと、好印象を受けています。
今年、エスタンゲさんがボートにのって直接コーチングしていましたし。