もめにもめているボート・カヌーカヤックスプリント競技会場である海の森公園。
今後、長沼ボート競技場へ移転するのか、それとも海の森になるのか?
新たな都政での会議が2016年11月1日行われましたので、その概要をお伝えします。
競技開催地の選択肢
コストが1000億円、削減してもまだ491億円と莫大な経費が見積られているこのボート競技場について、代替え地を含め、検討することが課題となっていました。
検討地 3案を検討する |
①海の森恒久施設案 ②海の森仮設レベル案 ③長沼案 |
①② ・海の森、海水、風、波問題への対策はしていると主張を確認した。 ・コスト削減300億円まで圧縮検討中 ③長沼案の問題点を組織委員会から提示されたものについて、課題解決に向けて検討中。 |
レガシー | ・都民 ・選手 |
ファミリー向けのアクティビティとしても、選手の基地局としても、難題が多く現実的とは言いづらい。 仮設案の検討として ・施設利用状況 ・収支 ・大規模改修費用 施設の継続性の判断材料とする。 ボート連盟、カヌー連盟には施設運営に参画要求必須。 |
4者会議 | 東京都 日本政府 組織委員会 IOC |
3案について、公開討議を行い11月中に判断したい。 初期投資 ランニングコスト 都民・県民の後利用 オリンピックの招致理念 など |
カヌーカヤックスプリントは9レーンなのですが、オリンピックだけ8レーンとなっています。しかし、大会後、国際レースを行うならば9レーンが必要なのです。
ボート競技は13.5m幅なので、108mの幅があり、9レーンを十分に取るスペースがあります。
指摘されている問題など
調査チームの薄っぺらな意見集計
東京都の調査チームの高い報酬をもらっているのなら、ちゃんとルポタージュや、選手の意見を生で集めて来いと言いたい。拾った意見で数百億円の選定に関わる会議資料を作るな!ですね。
ランニングコストを加えると、仮に491億円で作ったとして、都民利用への大規模改修費用が102億円+ランニングコストが毎年2億円の赤字が積み重なっていくことと試算され、トータルのコストで693億円と会議資料では試算されています。
全く相手にされていないカヌー連盟
資料に一切カヌー競技についてカヌーの文字さえ、ボート競技の付録扱いの書き方となってしまっていました。
つまり、誰にも相手にされない程度の発信力というよりも、競技姿勢が都政や政府、JOCに全く伝わらない活動しかしていなかった証明となってしまったのです。
資料を基に、コースなどの解説と意見を書こうと思いましたが、これでは、何もできません。残念ながら、眼中にないスポーツとされてしまったのでした。
資料には有明アリーナなどの資料も含まれた71頁のものです。
資料のPDFアドレス
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigi03/olympic/01_koukyushisetsu.pdf
都政改革本部頁
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigisiryou03.html
レガシーに関する資料
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigi03/olympic/02_teigen.pdf
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigi03/olympic/03_legacy.pdf