2004年にギリシャのアテネで行われた夏のオリンピック。日本は大活躍し男子20、女子17、合計37個のメダルを獲得しました。そのうち金は16、銀は9、銅は12とメダルテーブルでは、アメリカ、中国、ロシア、オーストラリアに次ぐ日本。ドイツやフランス、イタリア、イギリスよりも上の金メダル数だったのです。その年は谷亮子など柔道だけで7つの金メダルと活躍を覚えている人もいるかもしれません。
オープン時のアテネスラローム競技場Hellinikon Olympic Canoe
ギリシャはオリンピックでの多大な予算の返済に、ギリシャ国自体がデフォルトしかけると言う悲惨な結果に繋がってしまいました。カナダなども含め多くの国が、開催したオリンピックによって国家的な経済危機に陥ってしまっていたのです。
ギリシャは年金の支給年齢も変えられ、オリンピックの施設維持などもってのほかの状態にまでなってしまい、多くの開催競技場は遺跡化しつつあります。コンクリート建造物は、古代の遺跡と違い、300年後には跡形もなくなっているでしょう。
オリンピックから10年以上経った現状のオリンピックのカヌー関連施設について紹介します。
写真家の撮影なので、一番ひどく見える状態を映し出していると思われますので、うのみにはできませんが、稼働していない事や、維持メンテナンスがされていない様子はうかがえます。
2000年ごろからポンプ式のコースが増え、川を分ける方式やダムからのリリース方式の建造は減りましたが、現在の稼働数で比較すると圧倒的にポンプ式は減っています。それだけ維持に費用や手間がかかり、国家建設プロジェクトでさえも放置せざるを得ない状況になってしまうのでしょう。
ヨーロッパでは盛んな競技で、ポンプ式など都市部での稼働も採算が取れますが、アジア地区などでは全く興味も高まらず、莫大な負債だけを抱えた施設となって運営中止となっているのが現状です。
他の施設でも、イスは壊れ風化し、落書きだらけ、電光掲示板は壊れ、施設内にはごみの山も見受けられており、ギリシャをデフォルトまで追い込んで使った予算の末路がこれでは、何のために開催したのかわかりません。
1012年⇒2014年 放置状態がわかります。
調べてみましたが、このスタジアムに関する稼働データーが全く見つからず、たしかに運営されていないようです。
中国での2008年の上海オリンピック対応のレギュレーションのあるウォーターパークスタジアムが使えず、アジア大会の舞台にもなりません。ネットで調べ様にも中国のリンクはすぐにカットされてしまうために現状も良くわかりません。またPCウィルスなど危険なWEBも多く、中国サイトへのアクセスは控えたほうが良いでしょう。