カヌーカヤックのスラロームレースのワールドカップ第3戦がフランスのポーで2016年6月17日～19日にかけて行われています。
カヌー 一人乗り男子 決勝 C1M Final
羽根田選手は決勝2番手で出走。
出だしからだけでなく、ボートがずっと走っているし、ターンでの止まる無駄も無く、一見いつもと同じだが、いつもよりもいい感じでランをしていたように見えた。
彼のスタイルは、高速ストリーム向けだと思っていたが、ポーのうねりを上手く乗りこなし、波のコブを上手くすり抜けながらのゲート間のアプローチも素晴らしかった。
ケチの付けようがないラン。ライブを見て驚いた。
この後の選手は、彼のタイムを抜けない。表彰台に乗れるチャンスはファイナリストを見ても、今回が最高のタイミング。
やはりメダルを獲得するランは素晴らしいのだと思った。
レースは準決勝で、強豪選手でさえ不通過ミスをとられてしまうと言う荒れた展開となっていた。そこで、羽根田選手は9位と決勝への切符をつかんだ。地元フランスの選手が上位を占め、このポーのコースのむずかしさは、多くの多彩で強力なウェーブの経験値がタイムを生み出す。
そこに、食い込んだのはよかった。
決勝は先に書いた。
おめでとう。
素晴らしいランだった。
スラコフスキー選手は世界選手権銀メダリスト（チーム戦やユーロ選手権を入れると金メダル17個）。今回優勝しメダルコレクションを増やした。1983年3月11日生。
彼は座高とリーチが長い。トップセクションで2秒も早いタイムを出している。
ペッシェー選手と3人はこのファイナルで抜きに出たタイムで、決勝の顔ぶれ今までとちょっと違う。最終的に表彰台との段差が違い過ぎる様相になっていた。このペッシェー選手も一時不通過をとられかけたが危ないところだった。
このポーのファイナルのゲート設定もかなり難しいことが良くわかる。
レース。初見でしか見ていないが、感じたこと：
4番アップゲートを完璧に通過したことで乗ってきたような感をうけました。
11番がややもったいないと感じてしまった。
14番手前のラダーがいいのか、前進でのクィックなボート転回がいいのか･･･。
ボトムセクションでもパワーが切れていない、ボートが進んでいる。
羽根田選手は、スロバキアでトレーニングをしている選手。
RIOでは、あと2ステージ上のレベルにならないと、大丈夫彼はメダルは獲得できるとはいいづらい。
これにもっと攻めるパワーがあれば（今回のスラコフスキーのエネルギーは確かに「大きなもの」を感じさせてくれている。）、彼はファイナリストから、ポディウムの常連になれる階段を上って行けると思わせたランだった。
ゲート ２３ゲーツ（アップ：４、７，１２、１７、１８、２２）
