ゴールデンウィークとも言われる大型連休中にカヤックの死亡事故が発生してしまいました。
ＮＥＷＳ
2016年5月8日
秋田市泉菅野に住む男性（４５歳）が釣り目的で秋田県男鹿市船川港金川羽立漁港から16時ごろに出航しました。
しかし日没後も帰港していないことから、家族が警察へ通報。
巡視船艇２隻と航空機２機を出して捜索。
23時すぎに漁港から１．５ｋｍ地点で転覆していたシーカヤックを発見。
ボート発見後、約1時間後に死亡している男性を発見。
ライフジャケットは着用していた。
羽立漁港
なまはげで有名な男鹿の近くの漁村。船川港の手前の小漁港で、水深は浅いことからカヤックを出艇しやすい場所。
釣り場としても有名で、海岸や防波堤からだけでなく、海上での大物狙いのフィッシャーに人気のスポットとなっているそうです。
自然の時間による高水位差連続波による事故と思われます。
他に考えられる事故原因は、釣れたのが超大物で、カヤックでは対応できずに引っ張られた。
大型水生生物からのアタックを受けてしまった。など．．．。
ご冥福をお祈りいたします。
事故とリスクマネジメント
シーカヤックなどで長時間海に滞在する場合になどは、アウトリガーをつけた方が安全度はあがります。
アウトリガーとは、補助フロートでボートの横側に連結するものです。
本格的なアウトリガーはジャマだと思う人には、浮き輪を膨らませて浮かべて紐につないでおきましょう。
連続波で救命胴衣があっても浮かんでいられるほど甘くない波となる場合があり、息も吸えなくなる事もあります。（多方向不規則波）
波に飲み込まれたら、浮き輪の空気口を開けしっかり咥えて離さないよう抱え、酸素ボンベ替わりに出来る可能性も含んでいます。
釣り針で穴をあけないように注意しながら使う事になります。
ボートとパドルと自分はリリース可能なひもで事前につないでおき、体に巻きついたりしないように注意します。
連続波による転覆後、すぐに無理に起こそうと近づかないようにします。
この時にボートがぶつかり打撲でダメージを受け、浮いている体力を奪われたり、精神力が下がります。また激しくぶつかり失神しては最悪です。
早いスピードで波に揺られ向かってきたりしますので、水中に潜って逃げたりすることも頭に入れておきます。
釣れる時間帯が夕方の場合は、出来る限り出航を取りやめるべきです。
もしもの場合に、ボート裏側にも防水反射板を貼っておくと発見されやすい。
ホームセンターなどで手に入りやすいシール型などの反射板。
駐車場や工事現場の警備員などの人の上着にもついており、ライトが当たると識別できるものです。
海から夜間捜索で、ボートのデッキや、裏側に張っておくことで発見されやすくなります。
もちろん自分の服装やＰＦＤにも反射がついているものも販売されています。
・反射テープ例：
クリックで詳細
イギリス デッキーズの視認ウェア
※自己判断で行ってください。
海上保安部
秋田県の海でカヤックなどを出向される方は、参考に秋田海上保安部では気象情報と風速などの情報が掲載されていますので、チェックしておきましょう。
秋田海上保安部ＷＥＢ：
http://www.kaiho.mlit.go.jp/02kanku/akita/
