カヌー・カヤックのスラローム競技で2016年ブラジルのリオで行われる夏のオリンピックの種目に出場するには、予選があります。
スプリントもスラロームもオリンピックが競技の最高峰としてのポジションなので、その次の世界選手権が予選会と言う形式になっています。
その手順を解説します。
(カヌー = カナディアンカヌー)
国別選抜とは?(図の黄色い部分)世界選手権の競技の最終順位を国がかぶらないようにして、各国1名が選ばれるため、たとえ20位だったとしても、国別カットラインまでの順番なら代表選手になれる。
最初の国際予選会は、イギリスで行われる世界選手権大会
カヌースラローム世界選手権(イギリス・ロンドン)が2015年9月16日~20日にかけて行われます。
出場カットライン
男子(敬称略) | ||
種目 K:カヤック C:カヌー | カットライン | 出場予定日本選手 |
K1 M | 15位 | 足立 和也 佐々木 翼 |
C1 M | 10位 | 羽根田 卓也 佐々木 将汰 |
C2 M | 8位 | 佐々木 将汰 & 佐々木 翼 |
女子(敬称略) | ||
K1 W | 15位 | 竹下 百合子 矢澤 亜季 伊藤 由佳 |
①このカットライン迄の順位にランクインした選手が複数名いた場合、一番上の順位のボート選手(1人乗り、2人乗り)が代表(内定)
補欠選手:①の次点の選手。ランクインが他にいなければアジア大会の1位。
カヌースラロームルールブック2015
QUALIFICATION PLACES
The qualification events are listed in chronological order of qualification.
A maximum of three (3) boats per event per NOC can be entered in any of the Canoe Slalom Olympic Qualification Events.
(要約)カヌースラロームオリンピック予選会出場
各国は最大3艇までを各種目に出場させることができる。
※そのほか詳細はオリンピック予選PDFまたはルールブック2015のRIOオリンピックについて最後の方に書いてあります。
男子選手 資料 | |||
種目 | 2014 イギリス リーバレーコース |
2014 世界選手権 ディープクリーク |
最近の レース |
K1 M 足立 和也 | 準決勝: 35位 |
予選1: 42位 予選2: 52位 |
ワールドカップ 第5戦 準決勝:32位 |
C1 M 佐々木 翼 | 予選1: 47位 予選2: 50位 |
予選1: 38位 予選2: 43位 |
|
C1 M 羽根田 卓也 | 準決勝: 25位 |
決勝5位 | ワールドカップ 第5戦 準決勝:16位 |
C1 M 佐々木 将汰 | ーーー | DNS、DNS | ワールドカップ 第5戦:予選1:52位、 勝ち抜け選手を除く予選2: 29位 |
C2 M 佐々木 将汰 & 佐々木 翼 | 予選1: 24位 予選2: 26位 |
予選1: 25位 予選2: 29位 |
ワールドカップ 第5戦:予選1:19位 勝ち抜け選手を除く予選2: 12位 |
女子選手 | |||
K1 W 竹下 百合子 | 準決勝: 24位 |
予選1: 30位 予選2: 35位 |
ワールドカップ 第5戦 予選1:42位 勝ち抜け選手を除く予選2: 34位 |
K1 W 矢澤 亜季 | 準決勝: 22位 |
予選1: 37位 予選2: 34位 |
ワールドカップ 第5戦 準決勝:29位 |
K1 W伊藤 由佳 | 予選1: 37位 予選2: 42位 |
予選1: 47位 予選2: 44位 |
ワールドカップ 第5戦 予選1:54位 勝ち抜け選手を除く予選2: 19位 |
最終予選は?
翌年オリンピック年の2016年4月23日、24日に日本の富山県で開催されるアジアカヌースラローム選手権・アジア大陸予選会での成績によります。
世界選手権でアジア枠が埋まっていない種目だけが対象レースとなり、その1位が代表(内定)となる。
スラローム競技責任者
馬場 昭江監督 カヌースラローム強化委員長
コーチ:ミランクバン専任コーチ、山中 修司カヌースラローム強化副委員長、安藤 太郎専任コーチ、市場 大樹専任コーチ、佐藤 俊平強化スタッフ
競技の底上げなら、数名の選手が常に上位へ安定して食い込むことでプログレのスケジューリングは成功したといえます。
一人のタレントがたまにぽつんとした成績を出すのは、強化計画が成功しているのかどうか疑問ととらえる人は多いでしょう。
ミラクバーンコーチも日本に来て数年経ちますが、結果に対して最終的な判定基準を連盟は明示すべき時期に来ています。。
強化計画を公表し、一般を交えた検証をして、イノヴェーションしていく姿勢があるのか?連盟にも問われているのです。