オリンピック開催とその後

オリンピックぶらじるRIOで2016年に開催されますが、スプリント競技場はスラム街。なぜ、スラム街を指定したのでしょうか?


東ロンドン地区はスラム街としての状態をオリンピックを利用して、スラム街からの脱却を図ろうとしたのです。
その場所にオリンピックを呼び込むことで、失業などの対策にしようとしていました。
ロンドンオリンピックは148億ドル日本円で約1兆7500億円(1ドル118円換算)の経費が掛かりました。
その路線を受け継いでいるようです。
オリンピック会場建設委員会のJerome Frostさんは「開催後、どうなったのかが重要」という。
そのオリンピックの2週間だった設備の維持に年間数億円以上の建物のメンテナンス費用が掛かったりしています。
◆オリンピックへの妄想
オックスフォード大学の特別研究員Allison Stewartさんの執筆した論文では、予算超過が当たり前 になっている現代五輪の病弊を指摘していました。
調査対象の地区は、いずれもひどい状況だということです。
【2014年ソチ】小規模な冬季大会の、 開催費用は、推定で510億ドルと発表されていますが、その通りの金額でなら、そうとうな利用者が必要となるが、希望的見込でしかない。
【2008年北京】中国は世界の先進国への仲間入りをしたいがために、予算を自由に使った大会を開催したが、その後のカヌー競技場など荒れ果てた捨てられた場所となっていて、全くスポーツの為の施設から文化への転嫁がされることもない
上っ面のメンツだけを大事にしている国柄を見せただけで、その後の予算超過は4%との発表までうそで覆っている。
【2004年アテネ】完成がぎりぎりになった競技場は、開催後何年も使用されることなくこれも捨てられた土地となっている。ギリシャが赤字な原因の要因はオリンピックにあるとの指摘も多い。予算超過60%との発表。
【2000年シドニー】事前のシミュレーションから多大な経費をかけているが、その分だけの運営は良い見本として評価されている。再利用されていない施設も多いが、改変された施設もある。予算超過90%。
【1996年アトランタ】商業的な路線がかなり強い大会で、広告費での収益によって予算の補てんをすることができた。平和の祭典とは別ものの爆破事件までおきた。予算超過約147%。
【1992年バルセロナ】プロアマ問題が変わり始め、ドリームチームブームの火付け役となった大会だが、それだけに多くの視聴された大会。インフラ目的の都市計画の一環としたテーマがあったために、バルセロナは世界でも知られる街となった良い例。
予算超過417%。
【1976年モントリオール】21世紀初めまでオリンピックの借金を税金で返済していた。カナダにとって開催計画の失敗のつけがやっと終わったという印象。スタジアムも使われておらず、モントリオールのオリンピック記念公演だけがのこっている。
予算は当初の8倍にも。

東京オリンピックも、インフラを兼ねて福島で競技の半分ぐらい開催するような計画にすれば、復興もアピールできるのに、東京集中はなんのためなのだろう・・・

error: Content is protected !!