海外商品の輸入交渉中の日記の抜粋

選挙も終わり、今 円安が加速している。 このままいつまで円安が続くのか?といえば、安倍政権が発足してからの金融政策が発表されるまでは、わからないだろう。安倍さんのへんな金融政策論のせいか、市場の期待感からなのか、ドルもユーロも同じように円安になっている。ユーロの信頼不安でさえ、円安に進むのは、大きなファンドの仕掛けの可能性もあり、一気に落とされるかもしれない。

今後、輸入商品を購入するには、このへんの見極めが重要になっているのは買い物するほうにしてはつらい。今、高額になればなるほど、買うに買えない状況だろう。
そして、金融為替のレートで商品は買えないのです。海外へのお金のやり取りは別に手数料がかかるのでレートよりも数%高くなる。
色々考えることはありますが、自分の輸入交渉のときの日記を抜粋して一部のせましたので、興味がある方はどうぞ。
illust003 - 海外商品の輸入交渉中の日記の抜粋


カヌー、カヤック、ボートの輸入方法
O月O日
かなりの時間交渉に費やしている。
通常の貨物便のサイズよりも大きい大型貨物の金額を聞いてもらい、自分で税関に問い合わせたり、特殊な海外の税金についてなど…
一番大変なのは、メーカーは個人相手してくれないので、安心安全な代理店をさがし、そこで交渉をし続けて、はやひと月半。
調査して返事が来るものだから、1週間は往復にかかる。
相手のスケジュールもあるので、来週からイベントなどで数週間出てしまうと連絡があった。
早めにつめないと、ひと月吹っ飛んでしまう。
貨物代も思ったよりも高額で、それを減らすために自分で税関まで取りに行かなければならないだろう。

もうさすがに疲れてきた。
自分のものだからやるが、これが人のやつだったら、輸入までの手配に50万もらっても嫌だ。心労が激しい…
とにかく、交渉が最終段階まで近づいてきた。
どうなるかなー。
sany0327 - 海外商品の輸入交渉中の日記の抜粋
何回ものメールのやり取りなどのドキュメント

O月O日
外人なので、交渉が日本人のように細かくやってこない。大企業ならできるだろうが、個人で法律用語の外国語なんて難しい契約なんて無理!
これが、人の交渉だったら、やらないだろう。
まず、外国の商品のヴァリュー
依頼者がまず、海外について知らないと話にもならない。
日本人が思う商品が100としたら、ヨーロッパなら100分の60~ならOKと妥協できる人間じゃなければ、話にならない。
アジアの生産品なら100分の4か5程度だろう。勘違いしてはいけないのは大手が中国で生産してるではないか?と。 中国生産品でも商品精度が高いものだと思ってしまうことです。 実際は専門の指導員や機械を持ち込み、生産を開始して、市場に出せる商品になるまでのロスは果てしない。これを、その後の大量生産で補っていく。しかし、ロッド自体が少ないものなどでは、中国ではゴミのような商品しかできないし、契約した金額も納期も守られることはまずないだろう。それほどリスクが高い。
ヨーロッパの大企業は国営なものが多いが、実際カヌーなどでは企業自体は小規模、受注生産となっているケースがほとんどで在庫を持っていないことが多い。これらの生産品の精度を、見抜ける人などいないだろう。
その2:配送についての意識もない人は話にならない。
多くの輸入を手配してきたが、実際、袋が破けていることなど当たり前のようにある。税関で補修してもらって送られてくるケースもあるし、間違った商品が送られてくることもざらである。
これらは、どの時点でおかしいのかと言うと、まず商品を倉庫から出してくるやつがバカなので、破けていようが、壊れていようが、それを詰めてくる。これがアメリカでさえそうなのだ。日本人のように、この状態で相手に送っては失礼だとか、自社の信頼に関わる!と思うやつが倉庫で働いでいることは100%無い。日本の流通の丁寧さなど、90%ありえない。
本当に話をつめて、梱包に注文をだしてやっと、まともな梱包で来ることを知った。
そう、貨物だと相手がきれいに梱包してくれなければ傷だらけになってしまうので、それもきちんとやってくれるかも重要。
しかし、その後のトランスポートでの扱いがひどく、段ボールは凹み、中の缶も凹んでいるケースもあった。
保険が効くのでは?と思うだろうが、その交渉にも時間がかかり、もうええわとなる。
実際コンテナ輸入後のロスの処分は買い手側が行うのが常識。それをさばけるルートがあればいいがなければ廃棄処分となり、金払って廃棄しなければならない。
外国は日本のような正確で丁寧な配送など存在しない。
傷などあった時の交渉で返品などたぶん数万円の配送料だと受けないだろう。そういうリスクをわかって、初めて輸入を考えてみるべきだ。
だから、リスクの大きさを考えたときに、他人のインシデントにさらに交渉することなどは別料金で当たり前だし、その交渉が上手くいかなければ、国際弁護士を雇って決着をその人がつけるべきなのだ。
輸入のロスの大きさを知っているので、海外輸入のインテリアの値段がどれだけ高く設定されているのかはわかっている。昔、湾岸の高速道路沿いにあった輸入家具の廃棄量には驚かされた。
こういう理由で、アドバイスも交えて、他の人の輸入は関わりたくない。まず自分の言葉で交渉できる人が個人輸入を楽しむべきでしょう。
自分で外国へ行って目で見て買って、それを自分の荷物として別送する方がリスクは低い。
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交渉できるようなヨーロッパの業者を見つけるのに半年以上、知り合いのヨーロッパ人のつてで、何件かの交渉や、探りを入れて数か月。やっと、高い社会性と信頼性を感じさせる人に出会えて、交渉し始めた途中の内容です。この時の交渉の大変さ、かなりまいってましたw
==MEMO== ちなみに、今年(2012)から税関の法律で、輸入した物のドキュメントは輸入の交渉内容も5年間保存しなければならなくなりました。

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