天竜丸最終調査報告と2013年ガイドラインを制定予定

一昨年の天竜川の川下り事故により、国土交通省では旅船の運航のあたらしいガイドラインを全国に制定する模様。2013年3月までにPFD完全着用のための装備と幼児等にも身に着けられるPFDの設備は年度内に必須となりそうです。

旅客船第十一天竜丸転覆事故について 平成23年8月17日14時半頃発生した静岡県浜松市天竜区の天竜川での事故第十一天竜丸は、船頭2人が乗り組み、旅客21人(子供6人含む。)を乗せ、浜松市天竜区米 沢所在の遠州天竜舟下り乗船場を発し、僚船(第十二天竜丸及び第十三天竜丸)とともに相前後して川下りを開始した。 船は、二俣城址付近の渦が発生している湾曲部を川下り中、14時半頃左岸に衝突し、その後、転覆して乗客及び船頭が落水した。 乗客21人のうち4人(幼児1人、男性1人、女性2人)及び船頭1人、計5人が死亡し、5人が負傷した。 tenryu11 - 天竜丸最終調査報告と2013年ガイドラインを制定予定

 =====以上報告書===========


H24/12国土交通省 天竜丸事故の最終調査報告書PDF
http://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/pdf/MA2012-12-3-p.pdf
この事故については上記のPDFを参照ください。
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事故の簡略要点
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◆毎回の運航で運航側の都合で進行したために起きた事故: 基準を乗客に理解されきっていなかった。配布しなかった?:言った言わないの決着はつかない。
◆運航操船者の技術不足:確実な技術判断基準がなく、運航はできそうになったから任せる、程度のシステムだった。
◆運航航路のスカウトの意思の共通がなされていなかった。
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商業的理由でこの観光船の業者は廃業した。
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国土交通省の対策
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2013年3月中に、安全対策のガイドラインをまとめ、全国の川下り船約100業者に、必要な数の救命胴衣を13年度中に備えるよう求める。 
ガイドラインには、船頭に操船技術を向上させる教育を行うことや、航路の危険地点の情報を関係者で共有することなども盛り込む予定。
今後このような川下りにたいしての運航基準を新しく全国の業者に適用されることになるだろう。
===========余談============
カヌーカヤッカーにとっては、この川下り舟は ダンプカーのような存在でこっちがぶっ飛ばされてしまう。怖い船の印象が強い。船頭なんて信じられないって思ってるカヤッカー多いでしょw

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