東京オリンピックスラロームコースはどうなる2

2020年に行われる東京オリンピックのカヌーカヤックのスラロームコース問題について、どのようにすればよいのかを、考えてみたいと思います。


スラロームコース見直し!?
昨年2014年11月にDEXTE-Kの橋爪氏によるスラローム競技場計画の見直しと再考の提言がありました。
これについては、エネルギーを生み出す仕組みが、建設案では強引で維持が難しいというもので、全く賛同できる提案だと思いました。
レポートによると、上流側貯水槽にポンプで水を溜めてからバッサンに流す仕組みであるために、ポンプ稼働への大きな電力が必要になる。またその貯水量においても1日稼働させるのが精いっぱいという事を計算された文面で書かれており、最終的に自然を相手にするスポーツは自然環境の場所で行うべきで、人工的に大量の水流を作る恒久的な施設を作ることは環境破壊などにもつながるためにやめるべきと言うものです。
sisou 001 - 東京オリンピックスラロームコースはどうなる2
CKNMはどう思う!?
私の意見も同じ、はっきり言うと維持などできない事が事前に分かっているのに数十億円の税金をかけて、「捨て施設」では、カヌーカヤックのスポーツの未来も、明るく正しい税金の使い道も全ての人に対して何も生まれない未来しか作っていない。
意見の違いはひとつ、競技施設や遊技場としてオリンピック後運営しないという主張ぶぶんだけです。
新国立競技場は建設白紙撤回となったが、この未来のない建設案も白紙に戻すべきだと思う。
CKNMはカヌー施設を未来に残し、カヌーカヤック競技者の普及と底上げの基点となるウォーターパークとして存続し続ける案を模索したいのです。
このままでは100%オリンピック閉会の数年後不良債権となり年間1億を超すと思われる維持費も重荷になり、施設解体の道をたどってしまいます。連盟がその施設ができればずっと使い続けられるなどと言う妄想は都民の税金からは許されない思想の対象物となっている事をもっと知るべきなのです。
まずは集客
・どこに作るべきか?
例えば集客をメインに考えた場合に、河口湖近くのフジQハイランド併設が良いのではないかと考えてみましょう。
・考察:オリンピック終了後の施設維持を株式会社富士急ハイランドに委託し、現存施設と同様に利用して稼働させる。集客の多いこの施設と、アドベンチャー的なラフト遊びの連結により、確実に東京で行うよりも知名度も施設利用も強くなる。
ラフト遊びの為にジャングルの様にコース周りを改装すれば、現在アメリカなどウォーターパークを単体で維持できる施設同様の運営ができるのではないでしょうか?
ふじQでのスラローム大会のイベントを前提に組み込んだコース維持管理を行う事と、夏場の閉園時間からのナイター設備等での練習利用時間の確保など、流水音やポンプ音など考慮した運営になる。
問題点:河川整備の多大な必要性がある。コース幅を10m程度にした場合での流水量を確保するための河口湖からの専用水門建設と排水利用河川補強工事。
河口湖からの流水を取るのは無理。また地域への氾濫危険の為、キャナルと水門設置は99%無理。フジQ沿いの川の利用について水量がほとんどなく利用には難しい。水の確保には迂回したキャナルが必要となる。
fujiq plan - 東京オリンピックスラロームコースはどうなる2
かなり難しいように思えます。

はっきり言うと、ポンプではなくダム水門とキャナルの建設がコース維持の基本スタイルということです。
ポンプのバッサンと水門のバッサンの運営などについては、また別の機会に書きます。
練習場の確保はキャナル新設以外にありません。多彩なストッパーやフローを一か所で経験できるようにする設備が無ければ、世界と戦うなど無理。


新オリンピックは経費をかけない運営が提案されています
倒産した山岳系ゴルフ場を安く土地購入し、転用すれば、コース設置は確保できるし、またそこへの道路環境なども大抵は整備されている。
ゴルフコース自体すでに山林伐採は、コースなりに行われている為整地が楽である。距離もかなり確保でき、水道トイレ電気などの施設も既に設置されている。
わざわざ、土地価格の高い場所で、自然保護団体に文句を言われるよりもはるかに良い。
本来なら北九州地方あたりや、東北活性化の為にどちらか競技も普及度が高い地区にしたほうが良いと思いますが、施設維持について、カヌーカヤックは金銭的なパワーがない事も悲しいかな事実・・・。
オリンピックの為の振り分け予算も一時的に増えたもので、未来永続で予算の確保ができるのか全くわからない。
はっきり言うと、集客維持が無ければスラロームコースとしての利用もできなくなってしまう。東京でラフトぐらいの運営で60億円の施設をペイできるわけがないことは誰もがわかる。
東京オリンピック跡地活用募集記事へ
おかしな、国やオリンピック関連
スラローム専用のコースも無いのに、メダルを獲得を国が思っているのには本当に驚かされる。その上ランク付けしているのは、国が整備しないから力が発揮できないので、国のせいなのに国がランクを下げるとは何事だと言いたい人は多いのではないでしょうか?
文部科学省やオリンピック関係団体の経営理念的なスポーツへの姿勢に、本当に腹が立ちますね。
これもオリンピック委員会の運転手のいない列車のごとく進み続けているのを打破しなければならないだけに、もっと問題を大きくすべきでしょう。
連盟の姿勢が全く見えない!?
こういう調査を東京オリンピックの参加表明を何度も行い落選してきたときに、連盟が最適誘致場所を調査しておくべきで、タイミングよく出せば、東京ありきでの問題もクリアできたでしょうう。
連盟が、施設さえできればとしがみつく姿勢ではなく、未来に向けた施設維持とカヌーの未来を考えた提案をもっと公けにしていくべきだとおもいます。
連盟のホームページにメモ書き程度のイベント記事を書いて事務予算が数千万円というのはなんなのか?すべての領収書などを公開していくことが、会計監査院からの不正利用指摘に対して国民や連盟会員に対する真摯な姿勢ではないでしょうか?
連盟は何のためにカヌーの人達のヘッド役になっているのかを考え直してほしいですね。
ohmondieu - 東京オリンピックスラロームコースはどうなる2

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