アジア大会が韓国で開催されています。
カヌーカヤックのスプリントレースとスラロームレースが行われますが、スプリントレースの結果とアジア大会と世界大会を考えてみます。
◆不思議なアジア大会
レースレザルトでタイムなどがどこのサイト見ても見つからず、非公式なタイムだけを見つけることができました。韓国の公式イベントサイトでもよくわからず、この大会は何なのだろうという印象が強くなりました。（バドミントンの風向き問題もあった大会です）
実際のアジアの対抗戦＝学校のクラス対抗のような、ネガティブなものを隠して、表面的な勝ち負けだけを見せているようで、記事にするようなものかどうか迷いましたが、一応別な角度からこのイベント結果と今年の世界との差とは何か？を書こうと色々調べました。
しかし、公式ページにもTBSサイト（放送）にも、スタートのプログラムやレーンなどの情報が全く見つからず…
とにかくカヌーカヤックでのアジア大会の位置づけは世界でどのぐらいのものなのか？を世界大会（ほぼヨーロッパ選手権と同じですが）比較して書いてみました。
◆競技タイム
世界大会と条件が違いますが単にタイムだけの比較をしてみます。
（※ある競技と無い競技があります）
２０１４アジア大会
9月29日 男子スプリント・k2 1000m決勝
1カザフスタン3:20.012
2イラン3:23.590
3中国3:25.050
4日本（水本、鈴木）3:26.502
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ワールドカップ ミラン２０１４
５月 K2 1000m男子決勝
１ポルトガル3:13.869
２オーストリア３:１４.621
３イタリア3:16.621
※今回のアジア大会はタイムが出やすい状況のようです。
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9月29日 男子スプリント C2 １０００ｍ決勝
1カザフスタン3：44.936
2中国 3：46.250
3ウズベキスタン3：47.650
4日本（長井、小梶）3：57.975
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５月 ワールドカップ 男子スプリント C2 １０００ｍ決勝
１ポルトガル 3：35.629
２チェコ 3：36.525
３ルーマニア 3：37.253
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9月29日 男子スプリント・C1 ２００m決勝
1李強 中国 39.270
2阪本直也 日本（和歌山県教委） 39.654
3モジャラリモガダム イラン 39.669
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５月ワールドカップ 男子スプリント C1 200ｍ決勝
１スペイン 39.985
２ドイツ 40.061
３ハンガリー 40.585
(*この大会にアジア選手はでていない)
タイムはレーンコンディションの違いによるもので、200mアジア大会はWCタイム+１秒～ぐらいとみられる。この３選手は良し悪しの波があるので、算定は…
■アジア大会と物価対比によるカヌーカヤックへの影響
カヌーは用具に関して贅沢な印象と実質贅沢な金額がかかるゴルフよりもお金がかかるスポーツです。
◆カザフスタンの取り組みの成功
カザフスタンの平均月収は約５万円。現在通貨問題によりインフレしている。
ボートの価格はもはや年収を超えているし、パドルの価格も月収を超える。このようなスポーツをやる人はほぼ皆無に近い。しかし、オリンピックへのスポーツ活動へは熱心な取り組みがされているそうです。
その結果が今回のアジア大会では顕著にでています
男子
C1M １０００ｍワジム・メンコフウズ選手優勝、
C2M１０００ｍ優勝、
C4M１０００ｍ優勝、
K2M２００ｍシルバー、
女子
C4W５００ｍブロンズ、
K1W200mイナ・クリノワ選手優勝、
K2W500m優勝。
アジアのカヌースプリント競技の先進国としてのポジションは確実に近づいている取り組みの姿勢が出ています。。
現に、他のアジアの国の選手層は薄く、予算もほとんど組まれていない。
日本は他国に比べれば予算的に恵まれている。オリンピックの出場枠をかけた戦いとなる試合となっていても、世界と戦うレベルに達する事を今後どのように取り組むのか、多くの課題は停滞中。それは、正しい競技への理解不足が、カヌー競技関係者の頭部に多くいるのかもしれない。
しかし、公式ページにもTBSサイト（放送）にも、スタートのプログラムやレーンなどの情報が全く見つからず…
アジア大会の下写真は公式ページなのに、何もデータとして使えないと言うひどい運営は、競技場や施設だけでなく、広報にも及んでいるようです。
また、この韓国での大会のひどさは、ソウル五輪（1988年）や、日韓ワールドカップサッカーでの審判買収問題もあり、またも、おかしな判定ばかりの大会は、スポーツだけでなく、人間の尊厳をすべて失わせるほどの行為。それが、韓国はわかっているのでしょうか？
2014年アジア競技大会
http://www.incheon2014ag.org/index
