ABS系のプラスティックで作られたカヤックの凹みの直し方について。
ダウンリバーをしている人などは岩や落ち込みなどでバウ先をぶつけてへこませてしまうことはあります。
そういうのをデンツDentsと英語ではいうのですが、へこんだままのボートをなんとかしたい。
そんな人への修正方法。
■注意:これは基本的なやり方なので、個人の責任で行ってください。自分でやって失敗したくない方は、メーカーのリペアへご相談ください。
まず、ボートの耐熱温度をチェックします。
それは、熱湯を使うためにその温度に耐えられないタイプではこの修正方法は行えないからです。
凹みのサイズ
凹みが大きすぎない。直せるのは10cm弱ぐらいまでなので、それ以上はリペアへ。
ボートを安全に立てかけられる場所で行う
ボートの先端を直すために立てかけますので、その場所と、ボートをある程度倒れないようにするため固定(ロープなどで)できることをチェック。
ボートを立てかけ、エンドグラブなどにロープを通してボートシートあたりなどを横切らせ、固定します。
バウが入るバケツが必要
バケツに熱湯を入れますので、バケツも耐熱温度をチェックしておきましょう。
へこんだボートの先端をバケツにいれて、凹み部分が浸るほど熱湯を入れます。
ボートの内側からも熱湯を注ぐ
ボートのコックピットから熱湯を注ぎ込みます。
内側から長い棒で押す
熱湯でプラスチックが柔らかくなってきたら、コックピットから棒を入れ、先端の凹みを内側から押します。
力一杯やらないこと、穴が開いてしまうよ。形状も突起物の形が出ちゃう。
丁寧にゆっくりと・・・。
様子を見ながら形状をチェック
ポコッっと押せたら、いい感じに先端が戻っているかをチェックしながら修正します。
修正完了。
これで無理ならあきらめよう。
バーナーなど火であぶると溶けちゃうので、うまくいかないからとカーっとなってやらない方がいい。
へこんだまま乗るよりは、いい感じに戻っていると思います。
不器用な人はやらない方がよいかもね。