ミシガン州 オサブル川 マラソン

2015年も開催が決まった AuSable River Canoe Marathonの2014年度のレースの模様のストリーム


1947年から続くミシガン州のウサブルリバーマラソン。120マイルに5万人以上の見物客が見守る中、過酷なレースが行われた模様です。
2014年7月26日土曜日の午後9時にスタートが切られました。
スタート方法は陸上からボートを担いで走って川に向かうスタイルのカヌーレースです。
Graylingダウンタウンを多くの見物客が見守る中、レーサー達はスタートを待っていました。
号砲とともに一斉にボートとパドルを持ち、走り出します。
ausable 001 - ミシガン州 オサブル川 マラソン
膝ぐらいの深さの川に次々と飛び込みボートを浮かべ乗り込み、カヌーパドルを漕ぎだすさまを、観客は「HUP!HUP!」と応援します。
ausable 002 - ミシガン州 オサブル川 マラソン
ナイトレースも、盛り上がる。LEDライトをカヌー先端につけて暗い川を漕ぎまくります。
ライトは夜中ずっと照らし続けることになるので、8時間以上の耐久と、30ヤード先を照らせる性能が必要とされています。
ライトは2種類通常使用されます。ボート先端につけるものと頭につけるものです。
持っているべき装備は、パドル3本、救命胴衣2着、火炎信号3つ、プラスチックのゴーグル2つ、ライト、スペアライト、方位磁石2つ、時計、緊急バッグにコンタクトレンズケース、トイレットペーパー、ダクトテープ、スペアのフラッシュライトなど
これとは別に、食料とドリンク、スプレーカバー(よく見るとデッキセンターにみんなつけているがプロのみ、アマチュアは使用不可)。
■長ーいレース、おしっこはどうする!?
ボートにはパドルのこぼれ水だけでなく、ちょっと汚いですがおしっこはボートの中ですることになってしまいますので、食料などがボート床面にそのまま置いてあると、水浸しになるので、ドリンクやフード用の別な箱を用意して入れるようにしてください、と書いてありました。

救命胴衣は漕ぎ手のすぐ近くにゴムひもで留めてあるすぐに着衣できるようにしてあります。
パドルはレース用に長さを変えている人が多く1インチぐらい短めのものを使っているのが流行りのようです。
パル幅も狭ま目にしストローク率を高くしているようです。
フレアー:緊急信号用約20ドルでタバコの1カートンよりも大きい。
カヌーへのライトの留め方はそれぞれで、フックを使ってかけたり、クランプを使用したりなど…
シートも長時間のパドリングでお尻が痛くなるので、それなりに改良をしているそうです。
夜になるとサングラスよりもゴーグルが役に立ちます。ライトをつけていると虫などが寄ってきてぶつかってきます。
時計は1時間ごとにアラームを鳴らしたりすることで、状況を把握しやすくなるそうです。
もちろんパドラーだけでレースを行っているわけではありません。チームとして色々なものを供給してサポートしていかなくては完走などなかなかできるものではありません。車に予備艇を積み、指定されたサポート可能な場所でコンタクトしたりします。その方法は川に投げ込むのです。防水バッグにいれた服などは岸に置いたりしますが、川に投げられ浮かんでいるものを、パドラーは拾い上げます。
サポートは夜は横からライトを照らしボートを見極めるのですが、、自分のチームが識別できるような反射板がボートには貼られています。
川の地図もスカウティングして作成しているチームがほぼでしょう。
川では汚い個所もあったり、サポートが近づけない場所もあったりします。
またポーテージの時に、チームが捨てるゴミを回収したり、最少の装備だけで移動するように考えられ、その戦略をチームで決めたりするので、なかなか奥が深いレースです。
そして、ルートをどのように進めていくのか、池を通過するショートカットになるようなコースがあるのか?どこを通過して川の通れないダムなどのエリアをクリアしていくのかも、大きな問題です。
ポーテージできるように考え、そして、川のレースに戻った時に食料やドリンクを投げ込みます。
精神的にも肉体的にも、パドラーもサポートもくたくたになるレース。
もちろん賞金も出ます。
2014年最初にゴールした人のタイムは14時間36分18秒。この距離でこのタイムの早さ。
ausable 003 - ミシガン州 オサブル川 マラソン
2015年7月25日に開催されることが決定しています。このすごく長いリバーマラソンを制覇するのはだれなのでしょう。
参考:AuSABLE RIVER CANOE ガイドブック

error: Content is protected !!