ここのところ下火となったブラックフライデーというセール期間。
言葉の正体もばれてきて、一般にも「たいしたことないネット販売」という感覚も定着してきてしまった。
マーケット創造としては大成功だが、こういう上っ面のマーケットはすぐに下火になるもの。
一昔前はボーナス商戦といっていたが、社会がデフレになってボーナス無支給という会社も現れ、給与の減額など大きな社会問題となった。
そのため、ボーナスを当てにした販売方法は敬遠されがちになった。
車などの価格の高いものはボーナス払いなどを併用などと1990年代頃は一般的に当然のごとく受け入れられていたほどの雇用安定性があった。
しかし、バブル崩壊からデフレ、大きな金融関連の倒産など、経済の不安定さが大きくなっていった。これが、ボーナスと言う言葉が死語になった原因である。
インターネットの普及と共に、カードの支払いで、出かけずとも決済し商品が配送されるスタイルが定着している。
カードの引き落としは、大抵の場合一括支払いでおこなわれ、翌月の引き落としまたは、翌々月である。分割払いは、金利が高く、それ以上に金利が高い毎月一定金額上限の引き落としの利用を激しく勧められるが、それを利用するほどバカじゃない。
それはともかく、カードの引き落としのタイミングに合わせて、ボーナス時期の前の月にセールを行うスタイルが登場した。
何がブラックなのかは分からない。想像だが、ブラックボックスのように、「ECサイトのどの店がどのぐらい安くなるのかはブラックボックスです。」とでも言いたいのだろうか。
セールに合わせて、値段をつり上げ、セール期間に6割引みたいな表示をおこなってた、景品表示法違反のニュースもあった。
実際、大して安くもない。そう感じている人がほとんどである。
信用を落とす行為や、ビッグなサイトの金儲け優先のスタイルが気に入らない日本人も多かっただろう。こういうのは、すぐに嫌われ、客が減る。減りつつづけた結果が今なのだ。
広告でブラックフライデーセールを煽りまくり、インフルエンサーやヤフーの小銭をもらったライターが一斉に持ち上げる広告戦略。
企業のマーケティングも出来ないが給与だけ高い役職者が、このネーミングに乗っかったセールを指示し、行っているのも、悲しいかな現実である。
狼がきたぞー
もう誰も、信じていない。
信じているのは本当のバカだけだろう・・・。
