スポーツとトランスジェンダー問題とPUBERTY

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皆様明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

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今年最初の記事としては、結構重たい問題を取り上げてしまうことになりました。
それが、ジェンダーなのですが、簡単に問題点を言うと性転換した者への競技ルールの対応です。

社会問題のきっかけ

 以前からくすぶり続けていた、男性が女性になった場合の運動スポーツ競技への影響です。
今回その対策をとったアメリカゴルフ界を参考に考えてみたいと思います。
この問題の中心となった人物はHailey Davidsonさんです。全米女子ゴルフの競技LPGAのトーナメントに参加し優勝した人物です。
2021年1月に性転換手術を受け、女性として身も心も自身が一致すると感じた状態で過ごすことが出来るようになったということですが、その女性として競技に参加し優勝したのです。
これが社会問題と化したのです。
出生時に生物的な男女の区別ではないもので、男女の生態的な特徴を無視した男性の能力で女性の運動競技に参加していることに批判が殺到しました。
彼(彼女?) [外国語では男女区別しない場合はHeを使う]はドライバーで300ヤードを飛ばすパワーがありますが、一般的な女子プロゴルファーでも250ヤード前後ですので、アドバンテージが大きすぎることは誰の目にも明らかでした。

LPGAの変化

トランスジェンダーの認知が低かった時代は、スポーツ界でも出生時に女性である事の定義が決められていたぐらいでしたが、2010年にこの規則は排除されました。
しかし、ゴルフだけで無くトランスジェンダーの世論認知度が高くなってきた現在、堂々とこのようなスタイルの選手が現れ競技に参加しています。
これに対して、LPGAは2015年以降に性転換した者は2025年以降のトーナメント等に出場できないという規定をつくりました。

人権問題

注意しておきたいのは、パリオリンピックの女子ボクシングでは染色体の問題によって男女の生態がおかしくなってしまった(性分化疾患)選手がおりましたが、この問題とは全く違うものだという事です。
本当に言葉が難しい問題ですが、一歩間違えると多大な人権侵害に繋がっていると言うことです。
ただその本質を正統なものだと説明付ける為に、内部的なものを公表することは許されないことでもあり、前述のボクシング選手の性分化疾患を説明した連盟に世界から、ものすごく大きな批判が起きました。

今スポーツ界も考えておかなければならないこと

協会や主催者が競技への参加を許可する、または許可できない場合の措置を、現段階で規約を作っておく必要があり、それに則り参加を認められたものは、世間の批判を受け付けることが無いようにしておく必要があると感じます。
男女を分けた理由の歴史は、それぞれがフェアに競い合えることであり、勝つために性転換をすれば良いという風潮が主流にならないような措置の必要性。倫理観などを教育していく必要があると感じます。

タイトルに書いた、PUBERTY とは思春期であり、この時代に心と体のずれを感じる人が将来的に性転換をして精神を落ち着かせようとする行動をとっている。しかし、これを後付けの理由として競技を支配する行為は許されるべきではありません。
これらを、もっと競技者も運営も他人事では無く、今、未来への過程におきている問題の重要性を認識し、対応を話し合って世の中の道筋を決めていくことが求められているのです。


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