2022年7月26日(火)から7月31日(日)までカヌースラロームの世界選手権大会がドイツのアウグスブルクで行われます。
70か国380名のエントリーがされており、この大会には、日本選手団も参加します。
来週末から開催予定となっていますが、現地ではありえないほどの熱波が覆っており、ドイツ自体の水体系に大きく影響しています。バイエルン川も例外ではなく、水位がかなり低い状態となっています。
しかし、現地当局では、世界選手権という大会イベントの開催のために、できる限りのことをすることを約束しました。水位の問題は運河の運行や発電所に大きく影響するような、一般市民生活に支障をきたすほどのが悪影響となれば、水位の保証は二の次となることとなるでしょう。そのため、トレーニングの水位とレース水位、水流のの差が考えられる要素となるわけです。
通常はエイスキャナル(運河)にはレヒ川から水が供給され、ストリームがいっぱいになった時点で、自動的にエイスキャナルに流れ込むのですが、今回はこれが機能しないということとなりそうです。
それを解消するために、近隣の小川にコンクリートバりアのバリケードを設置し、その水をエイスキャナルへ流す計画となりました。エバ・ウェーバー市長は自然と動物の安全が最優先項目として対策を決定していくとしており、このバリケード策は生態系への影響を最小限にできる策として受け入れました。
先週の水曜日にようやく水位が選手利用ができるようなものとなりました。
次週開催の水位はとりあえず確保されている状態となっています。
地元ドイツの代表選手
Rici Funk、Hannes Ralf、Sideris Tasiadis、Andrea Herzog、Jasmin Schornberg、Timo Trummer、Elena Lilik(Elena Apel)、Noah He、Stefan Hengst、Franz Anton、Nele Bayn、Caroline Trompeter、Vinzenz Hartl
今回の代表選手達の獲得メダル列挙
1xオリンピックチャンピオン、3x東京オリンピック、1xロンドンオリンピック、7x世界チャンピオン、2xヨーロッパチャンピオンとそうそうたる顔ぶれで迎え入れるステージとなっており、地元ではかなりの期待が持たれ、この大会の前のイタリアのリブレアでジュニア&U23ワールドカップが行われましたが、エクストリームスラロームでドイツのシャーロット・ワイルド(女性)が銅メダルを獲得しドイツ自体も盛り上がっています。次世代の成長も著しく、代表選手といえどもうかうかしていられない状況で、オリンピックがない年度では世界選手権を目標に調整してくるだけに、ワールドカップでさえもこの大会の調整の場と言う選手のすごさ、チャンピオンとしての活躍を若手に見せつけることができるのかも注目です。
ストーリーム配信は、有料化されるようです。
通常のチケットでは、観戦チケットは平日1日券で5ユーロ(700円ぐらい)ですが、26歳までの学生、連邦ボランティア、50%からの重度障害者に対しては特別割引で3ユーロとなっています。
土日は高く一般17ユーロと設定されています。
日本チームの出場予定選手リスト
https://drive.google.com/file/d/1-Mfhh-Rq3YqC49NPNTVE62U9r3TgePlJ/view
成長著しい若手選手も登場し、どのようなパフォーマンスを見せるのかを期待したいですね。
出場予定種目 氏名
カヤック
男子K1、チームレース 足立和也
男子K1、CSLX K1 チームレース 田中雄己
男子K1、CSLX K1、チームレース 武藤裕亮
カヌー
男子C1、チームレース 羽根田卓也
男子C1、チームレース 佐々木将汰
男子C1、チームレース 齋藤 彰太
女子カヤック+カヌー
女子K1、CSLX K1、チームレース 伊藤 くるみ
女子K1、CSLX K1、チームレース 矢澤 亜季
女子カヤック/女子カヌー K1、C1、チームレース(K1) 三島 廉
資料
https://www.augsburg2022.com/en
https://www.canoeicf.com/sites/default/files/2022_icf_csl_wch_augsburg_bulletin1_final.pdf