A,B決勝方式とは? 

日本のカヌー連盟も国際協会ICFのルール変更を受けて、競技の方法を変更しましたが、よくわからない名前をつけたので解説します。


2015年4月3日から行われるスラロームレースの競技案内
jcf ab - A,B決勝方式とは? 
訳のわからない名称の「A,B決勝方式」とは?
この名前の印象からすると、AのカテゴリーとBのカテゴリーのそれぞれの決勝レースを行うような(スプリント風のトップ9選抜決勝Aレースと予選タイム10th~18thのBレース)感じですが、実際には全く違います。
2015年ICFのスラローム新ルールからA,Bに関する言葉は全く出ていません。
この新ルールを翻訳すると、「予選勝ち抜け方式」となり2次予選は1次予選に振り落とされた人が第2次予選でカットラインまでの人数で勝ち抜けすることが書かれています。(下に原文あり:14.1.1の2段目から1次予選通過者を引いたものが2次予選のスタートリストに載る)
TV的タイトルをつけるなら「泣きの1回もあるよ!勝ち抜け予選ヒート!」って感じですね。
cknm raceprog - A,B決勝方式とは? 
※スプリント予選ヒート1位がファイナルAに進むものがあります。


ICFが制定したルールの2013と2015(新)ルールの差分
icfrule2015 slalom - A,B決勝方式とは? 
14.1旧2ラン方式でも新勝ち抜け方式どちらでもレース主催者は選択できる。


===コラム ===
誤解を招くネーミングは競技無知の表れ!
一言で言えばエリミネートなんですが、なぜこのようなおかしな名前を付けたのかが、国際ルールを理解しずらくさせてしまっています。
2015年のNHK杯もこのカヌースラロームジャパンカップ第1戦と行われますが、放送でこのような連盟が決めたからと言って、おかしな言葉が普及するようなことは避けるべきで、解説などに使用していただきたくない。
カヌー関係者なのにスプリントのレース方式も知らずにスラロームでのレースに規定に全く書いていないABを使っているとは、カヌーカヤックを何も知らないものの集まりが仕切っているようで憤慨している人も多いのではないでしょうか?
レースの進行説明をしなければならないが、他に変わる言葉をICF自体が出していないように解釈してはいけないのです。(2015スラロームレース進行ルールと言えばよいとなっている。)
つまり「2015ICFスラロームルール競技進行方法をジャパンカップでも採用していますが・・・」と台本に書けば良いだけなのですが~
ICFの委員に日本語がわかる人はいないのでどうでもよくなっていますが、無理やりな日本語化は行政の法文などに使う手法で、スポーツの規則に無理に使用する必要性を21世紀の今、国際化を求められている時代に感じません。
早めに正しく理解できる名称に変更するべきでしょう。
連盟が身勝手な人間で仕切られていて、カヌーイストやカヤッカーのプレーヤーが反映されていな事が明らかに見えています。
・「2015競技プログレッシングルール」
ルールブックでも予選をヒートと呼んでいる事などから、国際レースで順応しやすいように世界的な言葉の利用をすることで、選手達の戸惑いを減らすことができるでしょう。メディアなどでは車のレースやスキーのモーグルなど予選と言う日本語にヒートと言う英語を足して「予選ヒート」と呼んだりして分かり易いように世間への普及をも促しています。日本の英語文化の低さは度々ニュースになっているほどなのです。
カタカナの使用と普及のメリットをもう一度考え直した方が競技人口の少ない競技の門徒を開き、分かり易いことで継続が行われていくはずです。
現場とのかい離の競技システム(マネーフローの未公開を含め)を押し進めていては未来は先細りになってしまいます。
・人材育成
もし、私が大学のスポーツ関係の教授だったら、スポーツのテクニックの研究論文ばかりでなく、スポーツ組織の運営に関して世界の調査と、イベント運営の関係についてレポートを書かせるでしょう。
それと、一般に受け入れられるための情報公開に関する法律がなぜ制定されたのか、その現状とオンブズマンなどによる監査の意味と実際など。これらを理解する事で、その競技の新しい未来と持続できる人材の育成に、競技で好成績を出せなかったものに限らず、世界でなぜ勝てないのかを解消する一歩を踏み出すために必要な教育だとおもいます。 
・脱却
天下りやおかしな関係者や連盟員に利用されてしまう組織から脱却しなければ食い物にされ続けてしまいます。(カヌー連盟の不正還流や使途不正金など、問題が明るみになっているのですから・・・)
こういう人間がいると、周りはフェアに思えずに、嫌悪感をもち、競技などに関してかかわりを持ちたくないと言う気持ちになります。嫌な社会構造と見切る人が増え、そうなれば未来は無くなってしまうのです。
そう言う事をする人間をサイコと呼び、重度も軽度もありますが、最近の研究で明らかになった「サイコ」は自分の都合優先でしか物事を考えられず、他人の意見を聞き入れない傾向が分かったのです。
行っている人間は自分が悪いなんて残念ですが思っていないのです。
閉鎖された独自の名称にこだわる意味が理解できないので、記事にしました。


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