カヌー ベンドパドル

カヌー用のシングルブレードタイプ(片側だけに櫂面がついている)にシャフトが曲がっているものがあります。それはなぜ?


カヌーのパゲ(パドル)のマンシュ(シャフト)には基本的に2種類あります。
canoe paddle14 - カヌー ベンドパドル
下側のパドルは2か所曲がっている特殊なタイプですが、通常ベンドと呼ばれるものはパル面との境(スロート)喉と呼んでいる曲がった部分があります。
ハンドブックでは紹介しませんでした。その理由は?
ベンドシャフトはなぜまがっているのかと言うと、パドリングでのパッセのテクニックを補うためのものです。
ベンドは直線漕艇を考えて作られているので、キールのあるタイプなど、ストリーム調整できるボートがより効果を受けられるタイプとなります。
図参照。パッセ時の水流の流れをまっすぐにするという考え方ですが、デガジェ後のエアロで最悪となることも想定でき、スローなパドリング以外にメリットがありません。
canoe paddle15 - カヌー ベンドパドル
ベンドパドルはストレートパドルのデガジェの上昇での水流のキャッチロスについて、ベンドのが有効であるという理論です。
パドリングテクニックを道具で補おうという考えの基作られたようです。
canoe paddle16 - カヌー ベンドパドル
■ハンドブックに乗せなかった理由は?
通常ストレートなシャフトを使えば有効なテクニック(Jストロークなど)をやりやすいのですが、ベンドを使う事で、手のポジションの位置がボートの外側に対して残念な位置に来てしまう事です。これを使う事によって、シングルパドルで行えるテクニックの幅を減らしてしまっているので、ストレートタイプのパドルを使うべきと考えて紹介していません。
つまりラダー効果をイメージとかい離したポスチャーを壊す姿勢で補う事になります。
写真の様に曲がっている部分が2か所あるのは、その姿勢を補おうと考えているものですが、根本が曲がっているので、何か所曲げても正常なスタイルをとることは無理なことは、わかります。
タンデムでストレートでのサポートのパドリングをする人なら、パドリングをしたときの前進が初心者を乗せてもそれなりの効果を得られるかもしれません。
そのような理由で、ベントは主流ではない亜流であることで掲載しませんでした。
そもそもパドリングの究極を研究している人たちと別なルートのパドルであるので、レクレーションで楽しむ用途で使いましょう。
カナディアンカヌー自体ホワイトウォーターで楽しむためのものではありませんので、静水の小さな湖などではベントでランニングするのも可能です。
しかし、カナディアンでホワイトウォーターを乗る人がごくまれにいます。
それについてのセッティングなどは別の機会に書きます。

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