カヌーのヒール

カナディアンカヌーのヒールHEELと進行の関係


レクレーション向けのカナディアンカヌーの座り位置とヒールの関係について簡単にまとめてみました。
漕ぎ方の方法はシートーに座るまたは膝立ちした中央のポジションとして描いてあります。
=======掲載期間終了====ログイン下さい=======
[overrule]
カナディアンカヌーは中央のど真ん中に乗ってしまうと、パドリングの際に漕ぎズラくなる場合がありますので、やや漕ぐ方へ自分の位置をずらすことになります。
canoe 082 - カヌーのヒール
軽いリーンがかかった状態になりますので、ウォーターラインである水との接地面が水流の方向をつくります。
シートに座っていても、実際には体重位置を漕ぐ側にずらしています。
canoe 081 - カヌーのヒール
ポジションが後ろの場合には体重にもよりますが、前方(バウ)側が上がります。そのため設置面が後方よりになり、パドリングサイドに体重がかかっているために、パドリングの水流を除いた場合に進行している側に曲がるようになります。
前方のシートに体重がかかっていれば、その逆となります。
タンデムで乗ったとして、体重が前か後ろどちらか重ければ、この現象は多かれ少なかれ起きていることになります。
しかし体重がボートにより多くかかっているため、水面との接地面積は大きくなり、また深くなるために現象はその度合いが増えるほど小さくなります。
canoe 080 - カヌーのヒール
初心者は理想のポジション(センターラインの中央)で乗ってしまう事で、カヌーの方向安定性が保てない場合もおおいのです。(図左)
もちろんパドリングのテクニックもよくしらずに、パドリングの為のポジションも漕ぎづらい場所で、変な漕ぎ方をしていることも直進できない理由でもありますがここでは除外します。
タンデムでの操法では前後の安定により直進性が高くなるのは、キール効果、またはスケッグなどの効果で補助されます。
キールのほぼないカヌーの場合はキールをあえてつくるために、リーンをかけ(図右)それを利用した直進操法を使う事で、大きなカヌーでも直進性を確保することができます。
ここで言うHEELヒールとは人間や荷物の重さで傾かせるテクニックの事を指しています。
■ウェイトターン
この現象を利用して、ターンすることが可能です。
このヒールの傾きの角度を増やすことでターンの角度もきつくなります。
例えば、センターにひざまずいて漕いでいた場合に、左舷をパドリングしていたら、左舷方向に体重をかけて傾きを深くすると、急なカーブをしながら進むのです。
NB:限度を感じる力がないと転覆の恐れがあります。転覆を起こせるスキルを勉強してから行ってください。足がつかない場所で起こせる技術はある程度のスキルが必要となりますのでなめていると、溺れて死にます。
詳しくはサポートブックの転覆のおこしかたを参照ください。


以前書いた気がしますが、カヌーを正面から見て斜めにする体重のかけ方の意味は、このようにキールラインが無いカナディアンカヌーなどの大きなボートを直進しやすくするためにボートのフレアーとボトムの境をキールラインに見立てているものなので、これに関する操法は、レクレーションカヌー操法として書くかもしれません。(これも相当あるので・・・)
[/overrule]

error: Content is protected !!