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ショートボートのフィッティング

川などで、コントロールしやすいショートボートタイプ。ロデオのように、ホワイトウォーターで色々な動きを機敏に行うために、初期設定として、フィッティングを行います。
その例。


◆親切設計のメーカーのおかげ
カヤック型ショートボートはシートなどもかなりこだわってできており、また内部も進化しているため、フィッティングをしなくても乗れますが、海外 のボートなどでフィッティングをした方が良いボートもあります。より高いフィッティングをする事で、フリースタイルなどのテクニックを使って遊んだりする 精度を上げることもできます。
海外の一部のメーカー品ではこんなことが必要な場合もありますよ、という事でフィッティングとは。

・フットレスト
フットレストも現在のボートではボートのヘリでロックしてフット置き場のプレートを調節できるタイプがついているものが多く、例えば横のネジを緩めて足の位置を調節し、また固定する事で簡単に位置調整ができるようになっています。
フット無設置型の場合、フットブレースの設置、またはでフットレストでペダル型を使いたくない人は、フォームを貼ったり、エアバッグ型のフロート兼用のものを使ったり、色々な商品が出ています。
・ニーポジション、サーイブレース
DSPポジションはパワーが弱くなるために(ハンドブック記載)固定することで、一体感をUP。
エッジングをしたときに直接膝などが痛くならないように、また押し付けやすいようにフォームを貼る人もいます。
サーイブレースも自由にポジションを移動できるようになっているものもあり、膝位置に合わせて周りをセッティングしなくても大丈夫なものもあります。

・シート
シート自体は、現在かなり良いものが出ています。それだけでフィッティングをあげられるようになっているのもあります。
昔はシートの背中やお尻の部分まで、フィッティング材を貼っている人もいましたが、今のボートのシートはかなり座り易く、また調節機能がついているものがよりフィット感を高めてくれています。シート自体が腿の付け根部分を調節しながら持ち上げるタイプが設置されているメーカーもあり、サーイブレースに膝が合わせやすくなっていたりします。
フォーム材(当て物)は最初にある程度カットされているものや、自分で好きなようにカットして使うタイプがあります。
簡単に切れますので、仮宛てなどを繰り返して見ましょう。左右対称にしないと、気持ち悪いですよ。
◆フロート材は必須です
◆重要!:川などにつかうプレイボートにはフロート材を後部に入れておきましょう。エアバッグ式なら、出艇前に口で息を吹き込み膨らませることで使うことができます。
これは、ボートの転覆時だけでなく、ワイルドウォーターなどの白瀬(ホワイトウォーター)を通過するときなど、とても役立ちます。プレイボートでこれを入れていない人は、大抵、ボートを良くわかっていない初心者であることは間違いないでしょう。
●下図は基本的なセッティングのフィッティングの為の補助剤をつける場所の例です。

体の大きい人、純正でもはコックピットがキツキツになる人もいます。女性や子供では、逆にゆるゆるになる場合もありますので、そのためのフィッティングとなります。
ボート自体、体重と浮力が関係しますので、対応する体重などを考慮して、ボートサイズは自分が乗りこみやすいのか?などを鑑みてください。
フィッティングの注意事項としては、初心者でキツキツなフィッティングをしてしまうと、エスケープ時に抜け出せなくなる恐れがあり、溺れてしまいますので、実際の服装をして陸上で抜け出せるのかをまず確認し、その後、キャプサイズドリルを(ハンドブック参照)必ず行ってみること。
きつすぎたたら、少し緩めたりしてみましょう。(フォームなら削ったり、フィッティングをあげたかったら、何か貼って対応する、または太る(笑))。
足の方は筋肉が痩せやすいので、ジョギングなどで補っておきましょう。持久力も保てます。
フロート材(浮力袋)はボートにあったものを使用してください。
安全に楽しく遊びましょう。
※リーンとエッジングを混同している人が多いです。ハンドブックをご覧ください。


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