ラダーとスケッグ

シーカヤックだけでなく、ラダーがついているボートはありますが、とくに小さなカヌーやカヤックなどのボートは漕ぎ方次第で簡単に左右に行くことができます。
それだけに、逆に直進性はパドリングでお尻を振ってしまう「ダックテール」で進んでしまうのです。カヌーカヤックはパドリング技術が占める割合が多いのです。
レクレーションボートのシーカヤックの船の底にフィンをつけているものがあります。
なぜ?フィンがついているのかを解説します。
形は、最近のサーフカヤックなどを想像するとわかりやすいかもしれません。
rudder001 - ラダーとスケッグ


一般的にヨーロッパ系スタイルのシーカヤックはフィン付きのものが多く販売されていますがスケッグが主流です。

フィンの種類のラダーとスケッグの違い
◆ラダーはフィンが左右に動き、面舵、取り舵ができる。
(面舵とは右に曲がりたいとき、取り舵は左に曲がりたいときにつかう)
http%3A%2F%2Fwww.kohkun.go.jp%2Fknowledge%2Findex - ラダーとスケッグ
http://www.kohkun.go.jp/knowledge/index.html
 資料サイト:航海訓練所
rudder002 - ラダーとスケッグ
◆スケッグとは通常船の中に引っ込んでいるが、使うときにフィンを出す。  rudder003skeg - ラダーとスケッグ

=======================
スケッグに利用法
①水上にボートを浮かべた場合に、風が吹いてきたとすると、ボートの先端は風上に向いてしまう性質を持っている。
これを防ぐために、ボートのスケッグをだして、スターン(船尾側)を振られづらくするために使う。
②波の影響:水上に波が立っている場合に、波にボートは押されてしまいます。
波に対して平行となりたがるボートをスケッグをだして補助する。
ラダーのフィンの出す量によって調節することも可能ですね。
基本的な利用法
風上への進行:OFF (出していると風上へ進みずらくなる)
横風     : Little Bit
追い風    :ALL ON


ラダーの利用法:
基本的にはスケッグと同じだが、ラダーは左右にフィンが稼働するので、フィンの角度で方向性を保つ。


すべてのシーカヤックにフィンがついていない。
この場合に対応するのは、パドリングの技術力が重要なファクターです。
逆を言えば、高度なテクニックがあれば、細かなフィン操作をしなくても、補えることです。
漕ぎ方にも重要な要素があります。ローアングル(パドルを立てない)で漕ぐツーリングなどをする場合には、このフィンがついていないと、ボートの直進性が安定せず、また操作性もよくないのです。
フィンの効果は、進行している時しか効力はみえない。
そして、その効力はスピードに比例し、スピードが速いほど効力がでます。


自作ボートの場合は、このフィンの大きさや、ラダーの角度などが自己設定できます。
ラダー自体は通常+-30~40度の間で動きますが、その角度を変えてオリジナルな自分に合った補助をおこなうようにできるということですね。これは、カヤックビルダーなら、面白い研究対象になるとおもいます。
年齢とともに体力は落ちてゆきますので、テクニックだけでは補えない。
もう一つ重要なのが、自作ボートならの、自由な船の大きさが作れるということです。
このカヌーカヤックのデザイン次第で、ノーマルなフィンが効かないことは十分に考えられます。
ボートの長さや幅に合ったフィンの大きさを試しながら合わせてゆく楽しみもあるでしょう。
長いボートではフィンが効きずらい。
ウォーターラインが低い(ボートがあまり沈まない、2シーターに1人乗った場合など)時は、効きずらくなる。
一般的にボートが大きくなればばるほど、フィンの効果はパドラーへの負担を減らしてくれる補助をしてくれるでしょう。
ちなみに、キールラインをキツクつくれば直進性は増します。(競技用ではキールラインは1つとされています。

スケッグの効果の続きを読むはこちらクリック

error: Content is protected !!